レモンの香り

投稿日:2011/11/28 21:56:20 | 文字数:3,580文字 | 閲覧数:450 | カテゴリ:小説

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お久しぶりです(汗)

今日、やっとテストが終わりまして・・・
でも明々後日には二個テストがありまして・・・
またまた遅くなります(泣)

ヒーローがグミヤです(笑) 一応・・・
ミヤグミもっと広げ隊っ!!
でも今回は優しい系のグミヤくんだったので・・・
脱へタレだなぁ~と1人吹いていましたww

大丈夫です。
次のミヤグミで出会うときはヴァンパイアグミヤなので(笑)

では、読んでくださった方に感謝をこめて・・・

ありがとうございました。

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TEXT
 

星音高校南校舎の1階にある小さな売店。
お菓子が豊富に置いてあり、生徒には人気がある。

「はい、お釣りね。」
「ありがとう。」

少女、グミは売店のおばさんにニコッと微笑んでレジ袋を受け取った。
小さくスキップをしながら長い廊下を渡る。
フンフン、という可愛い鼻歌と、レジ袋のシャカシャカという音。
レジ袋の中にあるお菓子の量は、恐らく誰もが引くだろう。

「グーミーッ!!」

振り返ったや否や彼女に抱きつく少女。
タックルと見間違えた人は少なくないだろう。
彼女も見えないところで腰をさすっていた。

「リン、どうしたの?」
「うぅっ、グミが遅いからさー、迎えに来たの。」

黄色の髪を揺らし、無邪気な笑顔を向ける。
グミはその笑顔に照れてしまった。

「わざわざ、ありがとう。」

「うんっ。」と笑って、リンはレジ袋を見た。
そして「あぁっ!」と大きな声を出す。
キーんと廊下に響き、「なんだ?!」と振り向いたり、耳を塞ぐ者もいた。

「またお菓子買ったの?!」
「うん。」

へら~ッと笑うグミに呆れた声で言う。

「グミさん、少しは健康を考えようか。」
「え~・・・、だって好きなんだもん。」

少し口を尖らせて、小さい子供みたいに頬をふくらませる。
その愛らしい姿に「好きだー!」と叫んで抱きついた。

「エヘへ、苦しいよ。」

照れ笑いをしてると、今度は突然グミの匂いを嗅ぎだした。

「なっ、なに?!」
「グミ、レモンの匂いがする。」
「えっ、そう?」

人は自分の匂いに疎い。
彼女も自分の服の匂いを嗅ぐと、「本当だ。」と呟いた。

「スマイルキャンディー舐めてるからかな。」

彼女が言う‘‘スマイルキャンディー’’とは、コンビニでしか売っていない飴。
レモン味しかないが、昔から多くの人に愛されている。
そして彼女にとっては、初恋の思い出の品。

「・・・まだ好き?」
「うん。」

「大好き。」と照れ笑い。
即答するグミに今度はリンがふて腐れた。

「今、高1だから3年前ぐらい?」
「うん、そうだね。」

照れを隠すためなのか、とても幸せな思い出だったからなのかギュッとレジ袋を抱きしめた。


―3年前―

グミが中学1年生の頃、その日は少し空が曇っていて今にも雨が降りそうだった。
その空の下、グミが近所の小さな公園にいた。
いつもは小さい子供の笑い声や泣き声でにぎわっているが、この不安定な空模様のせいかグミ以外誰1人としていなかった。
冷たい風がグミに当たって通りすぎていく。
今にも泣き崩れそうな表情をこらえて、キュッとスカートを握り締めていた。

「どうしたの?」

優しい声がグミの耳に流れ込んだ。
パッと上を見るとグミと同じくらいの年の少年が立っていた。
微かにレモンの匂いがする。

「何かあったの?」
「別に。」

少し俯くと、突然グミの顔を指さす。
肌に触れるギリギリ前。

「泣きそうな顔してるのに、何でもないんだ。」

「変なの。」と言いながらクスッと笑った。
少年の笑い声と風のゴォォォという音が更にグミを惨めにさせた。
そして勢いよくベンチを立ち、少年を睨んだ。

「笑わなくたっていいじゃない!」

少年は目を大きくして彼女を見つめた。
そしてバツが悪そうに頭を掻く。

「ごめん、怒らせるつもりはなかったんだ。」
「・・・ううん、私のほうこそいきなりゴメンなさい。」

グミは気持ちを落ち着かせてから再びベンチに座った。
少年も少し迷いながらも、少女の隣に座った。

「何があったかを聞くつもりはないけど、泣きたいなら泣きなよ。」
「えっ?」
「ほら、涙って流した方がスッキリするし、雨みたいに流し終えちゃったら心のモヤモヤも晴れるかもしれないし。」

嘘の無い笑顔。
風が頬に触れてヒンヤリした。
そして自分が泣いていることに気づく。
拭っても雨のように流れ続けた。

「あれっ、止まらない。」

笑い混じりに、無駄だとわかっていても涙を拭い続けた。
こすりすぎて、目の周りが痛くなるまで。

「ストーップ!」

少年はいきなり大声を出して、眉間にシワを寄せた。
グミが目をこすっている方の手を掴んで、目から離す。
「やっぱり。」と呟いて、ため息をつく。
少年の冷たい手が彼女の瞼に触れる。
 
「泣いていいとは言ったけど、こすったら痛いでしょ?」

お母さんみたいな口調で言うから、少女は少し笑った。
そんなことも知らずに「あ~あ。」と呟きながら瞼をなでる少年。
手からレモンの香りがした。

「もう涙、止まったね。」
「あっ、うん。」

風が当たるとまだヒンヤリするが、涙が零れることはなかった。

「あの、ありがとう。」
「どういたしまして。」

変わらず綺麗な笑顔のままの少年を見て、だんだん恥ずかしくなった。
自然と視線だ下を向く。

「ねぇ。」

声をかけられ、反射的に顔を上げた。
すると少年は「あ~んして?」と言い出し、一瞬戸惑ったが口を開けた。
カロッと入ったモノはレモンの味がした。

「美味しい?」

首を何回か縦に振った。
少しスースーするが、子供も好きそうな味。
甘すぎず、独特の苦味もない。

「手出して。」

素直に出すと、その上にいくつもの小さなモノが置かれた。
よく見ると全ての袋に『スマイルキャンディー』という文字が載っていた。
「コレ食べて笑顔になって。」
「あっ、ありがとう。」
飴のせいでうまく喋れなかったが、なんとか伝わったようだ。
少年は少女の後ろにあつ時計に目をむけた。

「あっ、じゃあ僕帰るよ。」
「うん。」
「またね。」
「うん。」

少年は公園を出るまで手を振るのを止めなかった。
空を見ると、いつの間にか雲が少なくなっていて青空も見えていた。
‘‘またね’’という言葉が頭に焼き付いて、より一層空がキラキラ輝いて見えた。

でもそれから彼に会うことは1度もなかった。




「いつ聞いてもドラマチックだよねー。」
「エヘへ。」

グミは頬を赤くして、髪の毛をクシャッと掴んだ。
その姿に悶えながらも、リンはチラッと柱にある時計を見た。
針は12時45分をさしていて、あと5分で放課が終わる。
秒針が進むごとに青ざめていくリンの顔。

「リン?」
「グミ、ごめん!
 私、理科室に行かなきゃっ。」
「えぇ!早く行ってきなよ。」
「うん、ごめんね。」

リンは軽く手を挙げ、その姿が見えなくなるまで「ごめん。」と言い続けた。
そんな彼女を見送った後、すと窓から中庭を見た。
相変わらずたくさんの花が咲いていた。
太陽の光でキラキラ輝いている。

「いつ見ても綺麗だなー。」

レジ袋をギュッと握り締めて花の中を歩く。
花の名前はよく知らないが、さまざまな色の花が咲き誇っている。
奥まで行くとベンチ・・・の上に1人の少年。

「・・・寝てる?」

ちょっとした興味で少年に近づく。
クラスの女子が読んでいるファッション雑誌の男性モデルよりもカッコよくて、綺麗な顔立ちをしている。
そしてどこかあの人に似ていた。
余計に気になって更に少年に近づく。
すると「んんっ。」という声と共に、青い瞳が少女を見つめる。

「・・・レモンの匂い?」
「えっ?」

それだけ言って少年はベンチを立った。
グッと背伸びをして、ゆっくりと歩き出す。

「えっ、ちょっ、待って。」

自然と少年を追いかける。
そのことに夢中で気づかなかった、足元に石が落ちていたなんて。
ドスッという音、少年の肩もビクッとあがった。

「だっ、大丈夫?」

少年はグミに駆け寄り、顔を窺った。
明らかに寝起きです。という顔で、もしかしたら今まで寝ぼけていたのかもしれない。

「あの、大じょ・・」
「あっ!膝から血が出てる。
 保健室行こうっ!!!」
「えっ?」

膝を確認する間もなく、グミは腕を引っ張られた。
話しかけようとしてもタイミングがわからない。
どうしよう、と戸惑いの表情を浮かべていたら、そっと優しい声が耳に触れた。

「痛いだろうけど、もう少しだから我慢してね。
 スマイルキャンディーちゃん。」

優しい微笑み、大きな背中、少し低めの声、その全てがそこかあの人の面影をおびていた。

「あの聞きたいことが・・・」
「んん~、それさ、消毒してからでもいいかな?」
「へっ?」

ギュッと腕を握られ答えることも出来ず、沈黙の了解となった。
1つ1つの仕草がグミの心拍を速めていく。
窓の隙間からサーッと吹く風。
懐かしい香りがグミの鼻から体内へ広がった。

「やっと、見つけた・・・」

                                ―END―

甘菜(かんな)です♪

ミヤグミをこよなく愛す、グミ廃です!!
グミちゃんもグミヤくんも可愛いです......

とにかく、ミヤグミ小説が多いです。

たまに他のCP小説を書くこともありますが、やっぱりミヤグミが多いです(笑)


ちょっと妄想癖の激しい学生ですが、絡んでもらえると嬉しいです♪

{ホームページ}準備中

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作品へのコメント3

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    ご意見・感想

    はじめまして、イズミ草と申します!!

    「レモンの香り」読ませていただきました!
    なんだかすごい、透明感溢れる感じで、読みやすかったです。

    実に勝手ながら、フォーローもさせていただきます。

    まだこれしか読んでないのですが、他の作品も頑張ってくださいね!!

    2012/06/20 19:10:14 From  イズミ草

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    メッセージのお返し

    はじめまして^^
    メッセージありがとうございます♪

    嬉しい感想&フォローありがとうございます!!

    これからも頑張らせていただきます←

    2012/07/04 22:20:33 甘菜

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    その他

    お邪魔です!!お久しぶりです瓶底眼鏡です!!

    おおおグミヤなんというイケメン……だが現実にいたらただの痛いヤツなんでしょうなあ←
    しかし、お菓子うまいですよねお菓子。俺もチョ○ボールが大好きでコンビニに行く度つい買ってしまうのですが、最近は金が無くてそれすら血涙を流して諦める日々です←大げさ
    ああ、俺もレモンキャンディーのように甘酸っぱい恋がしたい……いや、手遅れか……

    2011/11/29 21:51:12 From  瓶底眼鏡

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    メッセージのお返し

    お久しぶりです!!

    確かに・・・痛いというか・・・そんな人いたら天然記念物並みに拝みます(笑)
    お菓子美味しいですね。勉強最中のお菓子はやばいですね←
    いやいや、手遅れではありませぬ!!
    そんなことは無いです!!!!!!!

    メッセージありがとうございました♪

    2011/11/30 19:14:02 甘菜

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    ご意見・感想

    とりあえず、テストお疲れ^^
    私は来週からテストだ…お互い頑張らなきゃねww

    グミヤかっこいいグミ可愛い!!
    こういう感じのストーリーは好きだから気に入りましたっ!!
    ブクマしたよ!!

    2011/11/29 21:23:09 From  紅華116@たまに活動。

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    メッセージのお返し

    うん、頑張る!!!

    カッコいいと可愛いの言葉が、ズキュンッと突き刺さりました・・・
    気に入ってくれて、ありがとう!!

    メッセージ&ブックマークありがとう♪

    2011/11/30 19:11:57 甘菜

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