彩色花月
久方ぶりの君は変わらず
暖かい声気取らない笑顔
自然体が過ぎるその姿
朴念仁も破顔してしまう
歩幅合わせ肩並べ向かった
見上げたぽつりと立つ広葉樹
頭上はらひら舞い散る光景に
目を凝らした
パッと咲いた桜色が
君の長い髪彩るんだ
はっと見渡す蒼空は
見透かされた心みたいだ
やっと繋いだ手 離さないで
夜の帳が下りるまでは
孤独な闇はどうも苦手で
暗愁の波が僕を襲う
このまま溶けてしまいたい
考えてはすぐにかき消した
しょうもない衝動で駆け出した
ふと我に返り気づくズボンの振動
冷たい耳に受話器越し
声が響いた
ポッと浮かぶ金色が
僕の背中そっと照らした
ほっとけないと君が言うんだ
情けないや 口をこぼした
やっと繋いだ手 離れないで
薄明の空出迎えるまで
無色透明な心臓
引きずり歩く僕の目の前
立って強気に手渡した
色をくれた君の身体を
震える腕で抱きしめたんだ
パッと咲いた桜色が
君の長い髪彩るんだ
ポッと浮かぶ金色が
僕の背中そっと照らした
色鮮やかな世界では
いつも隣に君がいたんだ
やっと繋いだ手 離さないよ
次はどんな景色を君と見れるかな
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