揺蕩う
投稿日:2011/04/22 22:48:35 | 文字数:587文字 | 閲覧数:1,209 | カテゴリ:歌詞
お前が
誤ってしまった
心臓から抉り出したお前が
絡まってしまった
嗚呼
退屈な泳ぎを
呆れる程繰り返した海底
救いなどあって堪るものか
あのとき、攫い損ねた一行に
纏う埃を払ったんだ
お前はもう戻らないと謂うのに
開く躑躅が美しいのさ
「貴方の名だけを呼んでいた
あの日の私は居ないのよ」
嘘と本能の狭間にて
戯れていた指の感触が
俺を蝕んでいるように
お前を侵しているだろう
永遠が揺蕩った
渇いた唇は
剥がれ落ちた鱗と良く似ている
容赦の無い声で
嗚呼
代わり映えせぬ愛
果て行くまで交換した二人は
迎えすら待たず幕を引いた
ぐらりと沸き上がる度殺めれば
どうにかなると信じたんだ
お前はもう戻らないと謂うのに
注ぐ小雨が馨しいのさ
尾鰭は千切れて泡になり
芽吹きも忘れて冬になり
吐き出す以上を飲み乾して
嘗ては光った亡骸が
枯れて行く様を眺めてる
枯れて行く様を眺めてる
永遠が微睡んだ
「貴方の名だけを呼んでいた
あの日の私は居ないのよ」
嘘と本能の狭間にて
戯れていた指の感触が
俺を蝕んでいるように
お前を侵しているだろう
俺の名前しか知らなかった
あの日のお前は居ないのか
吐き出す以上を飲み乾した
嘗ては光った亡骸が
枯れて行く様を眺めつつ
枯れて行く様を眺めつつ
俺を蝕んでいるように きっと
お前を侵しているだろう
永遠が揺蕩った
-
花とレコード
わたしの瞳がビデヲだったら 良いのに
それなら何一つ零さずに
あなたを此処に写し取る
わたしの瞳がカメラだったら 良いのに
それならシャッターを切る度に
花とレコード
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それは確かな愛でした
掻き集めた理想郷を
組み立てた檻で
わたしはまた 弱く、囀った
止め処ない雨の中
絞められた首に
それは確かな愛でした
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融呼吸
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
木星が騒ぐ夜に目を覚ます
引き出しの青いペンで日を記す
所詮は人目に晒すまでもない
融呼吸
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瞼
あなたに逢えるかと 昨日
瞼を閉じてみたばかり
呆れているかな それとも
さよならを云いに来ました
平気だなんて口にして
瞼
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海岸の人
落下した海底が
傷はどうした、と、云うから
「ああ、それなら今さっきあの娘にあげてきたよ。」
そう 半円をぶら下げた、
のです。
海岸の人
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午後から雨が降る
あんなこと聞いたから
言葉一つで
心を枕に濡らしてみた
風船 ふくらますように 怒って
蛇口 ひねったみたいに 泣いて
午後から雨が降る
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花底に水の束
もうなんにも聞こえない、ね。
どうしてだか君を待ってる
そして声を失くすから
ささくれだった雨の夜を
すくって、すくって
花底に水の束
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云わないで
滲む群青、どうか此の儘溶けないで
もう一生何處にも行かない傷ばかり
私は逡巡して
白む梔子、どうぞ其の儘咲ってて
より一層可愛く映った嘘ばかり
云わないで
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永遠に似た人
煤けた約束を払う手は
きっと今でも変わりない癖に
傷んだ永遠を補うには
まだ足りないと瞑目する午後
瞼を捲れば蘇る 慈しむべき花壇をなぞって
永遠に似た人
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Shoe sole Love?
履き違えたか履きつぶしたか
僕の靴底は薄っぺらい
君の足跡が無い道で
なにかを探し歩くしかない
道から道まで 遠い場所へ
Shoe sole Love?
かぼちゃを下さい名義で歌詞を書かせていただいている者です。
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