融呼吸
投稿日:2010/09/22 03:09:37 | 文字数:507文字 | 閲覧数:744 | カテゴリ:歌詞
私に接吻(くちづ)ける、と読んでくださいな。
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
木星が騒ぐ夜に目を覚ます
引き出しの青いペンで日を記す
所詮は人目に晒すまでもない
ありふれたララバイですからして
閉ざす
貴方はきっと知っているのだ
私が風船でできていること
誰かの吐いた空気を今日も
吐き出しながら飛んでいく
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
しがないものでも私のものです
吸い出さないでCO2
どうか空っぽにしないで
いずれは割れて跡形もない
乙女に成りゆくのですからして
笑う
知らないふりは通じないのだ
私が風船でできていること
誰かの投げた針のひと突きで
遠いところへ飛んでいく
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
誰かの息でも私のものです
どのみち吐けどCO2
ならばこのままにさせて
触らないで障らないでいて居て
どこへなりと
私を手放してきて来て
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
しがないものゆえ私のものです
吸い込まないでCO2
どうか貴方はそのままで
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
吐かせずにいてCO2
隠した最後の呼吸で
ねだりたくなるのですO2
-
午後から雨が降る
あんなこと聞いたから
言葉一つで
心を枕に濡らしてみた
風船 ふくらますように 怒って
蛇口 ひねったみたいに 泣いて
午後から雨が降る
-
それは確かな愛でした
掻き集めた理想郷を
組み立てた檻で
わたしはまた 弱く、囀った
止め処ない雨の中
絞められた首に
それは確かな愛でした
-
花とレコード
わたしの瞳がビデヲだったら 良いのに
それなら何一つ零さずに
あなたを此処に写し取る
わたしの瞳がカメラだったら 良いのに
それならシャッターを切る度に
花とレコード
-
海岸の人
落下した海底が
傷はどうした、と、云うから
「ああ、それなら今さっきあの娘にあげてきたよ。」
そう 半円をぶら下げた、
のです。
海岸の人
-
揺蕩う
誤ってしまった
心臓から抉り出したお前が
絡まってしまった
嗚呼
退屈な泳ぎを
揺蕩う
-
瞼
あなたに逢えるかと 昨日
瞼を閉じてみたばかり
呆れているかな それとも
さよならを云いに来ました
平気だなんて口にして
瞼
-
ストックホルムの恋人
落下するわたし
この手引いたあなた
加速する話
此処に咲いた数多
眠る声、密やか
ストックホルムの恋人
-
花底に水の束
もうなんにも聞こえない、ね。
どうしてだか君を待ってる
そして声を失くすから
ささくれだった雨の夜を
すくって、すくって
花底に水の束
-
云わないで
滲む群青、どうか此の儘溶けないで
もう一生何處にも行かない傷ばかり
私は逡巡して
白む梔子、どうぞ其の儘咲ってて
より一層可愛く映った嘘ばかり
云わないで
-
Shoe sole Love?
履き違えたか履きつぶしたか
僕の靴底は薄っぺらい
君の足跡が無い道で
なにかを探し歩くしかない
道から道まで 遠い場所へ
Shoe sole Love?
歌詞ばかりふらふらと来ては書いています。
ブクマ、コメントその他色々ありがとうございます!勝手に糧にしています。嬉しい。
詞については、まだ曲がついていないものはどれでも常に曲歓迎です。短いものやあまりきちんとした形式で作っていないものも多いですが、気に入ってくださった方にもらってほしいので、ほとんどの作品でボカロやUTAUの指定はしていません。
詞の依頼も、もしいただければ出来る限り頑張ります。曲先、イメージやモチーフをいただいての詞先、どちらでも大丈夫です。作風については投稿済みのものを、色々見て知ってやってください。
えーと……よろしくお願いします!
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