「はぅぅぅ・・・いい気持ち~~~♪」
私はのんきに息を吐く。
やっぱり一日の最初と最後はお風呂よね。
・・・私は、巡音ルカ。
ハスキーボイスが持ち味のVOCALOID。
私は特別きれい好きで、お風呂が大好き。
だって、体はあったまるし、あったかいお湯に体を沈めて、そりゃもう極楽。
そんなお風呂好きの私と、風呂場の闘いが始まる。

お湯に顔を沈めて、ぼこぼこと息を吐く。
そして顔を上げると、私の視線にはあるものが写った。
「・・・か、髪の毛・・・・・・?」
私は排水溝を見てみた。
しばらく掃除していないせいか、見事に髪の毛が詰まりきっている。
「そろそろ掃除しないといけないかなぁ・・・」
しぶしぶ浴槽から出ると、まじかに排水溝の様子を観察してみた。
ピンク色の毛。私の毛だ。
そのほかにも、黒かびがそこを支配していた。
自分の掃除のしてなさに、しばらく絶句。そして自重。
まだお湯に濡れたままの体で、私はおそるおそる排水溝のふたを開けてみた。
「・・・・・・!!なにこれ!?」
私が目にしたのは、そう。
・・・・・・私のではない、毛。
緑色と、黄色と、青の毛。
少なくとも、私の体の毛ではない。
髪の毛でも、●●●の毛でもない。(殴

「あいつらかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
私はお風呂が終わったら殴りに行こうと思う。
特に青い毛のやつはぼっこぼこに。
とりあえず、排水溝を掃除しよう。
お湯が鼻のあたりから胸にたれてくる。
そこらへんにあった実際の目的では使わないつまようじで、排水溝に詰まった毛を取り除く。

さて、問題はカビだ。
このカビはどうしたらいいっけ・・・?
お、そういえば。
先日「ビフォーア●ター」とかでカビの除去方法みたいなのやってたなぁ。
確か・・・
私はドライバーでガリガリとカビをつつく。
見事にカビが消えていくが、もちろん、床にもでこぼこが。
・・・・・・あ。
私大事なことに気づいちゃった。
「ビ●ォーアフターでやってたの、壁だったーー!!!」
やってしまった。
床がドライバーのあとだらけ。
まぁ、その分カビが消えてなくなったんだけど。

排水溝の清掃が終わり、再び私はお風呂につかる。
久々に、やりきった感があふれた。
「なんか、いつもより気持ちいいなぁ・・・」


風呂から出ると、毎回のように棒付きアイスを幸せに舐めまわす。
噛まないで食べるのが私のこだわり。
お下品な男たちが喜ぶような食べ方だけど。
ちゅる、っとアイスを口にうずめて、考えた。
掃除は心もきれいにできるんだって。

きれいなことを、私は学んだ。

でもその後は、例の3つの色の髪の毛の主をけちょんけちょんにした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ルカVSお風呂!

最近あった出来事です。
感想等おねがいします^^

閲覧数:261

投稿日:2009/12/05 11:10:52

文字数:1,114文字

カテゴリ:小説

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  • 椎葉

    椎葉

    ご意見・ご感想

    すごいわかります(笑)
    お風呂入ってる最中に限って掃除したくなるんですよね

    2009/12/07 22:42:29

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