誰か描いた落書きの花が掠れて枯れてた
そこに誰か書き足した雨の絵が切ない

懐かしい裏道を歩いて気づく
違ってゆく景色
帰り道じゃなくなって 想い出に変わってた

バスを降りる人波 眺めてた
長く赤茶けたベンチの端っこ
降りてくるのは 君以外だと
分かっていたのに泣いた


あの頃ふたりでよく行った映画館のポスター
剥がれかけたままセピア色で僕を見てた

少しだけのつもりの回想だった
だけどいま 風が
吹く度に探している 前髪押さえる君

ふとしたクセと仕草 覚えてる
なんでもない言葉が好きだった
バスは過ぎ去り 僕ひとりだけ
ここでまだ夢を見てた


巻き戻したい想い出なんかじゃない
ほろ苦い でもあたたかいドラマ
停留所のベンチには 不思議な魔法でもかかっているのかな…
 

バスを降りる人波 眺めてた
長く赤茶けたベンチの端っこ
降りてくるのは 君以外だと
分かっていたのに 
じゃれあう恋人たち 重ねてた
いつかの僕らの帰り道だった
ベンチの端の 名前は消して
僕はバスを見送った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Bench

ap20・40music氏の曲へ寄せて。
http://piapro.jp/t/F1Kr

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投稿日:2014/06/26 22:00:16

文字数:449文字

カテゴリ:歌詞

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