「ほらっ!いい加減に起きなさいよ!このバカイト!」
「う・・・うーん・・・カイコ?バカイトだなんて酷いなぁ・・・もう・・・」
「うっさいわね!あんたがいつまでも寝てるからでしょ?」
「うっ・・・ご、ごめんて・・・カイコ・・・。」
カイコに起こされて、とりあえずいつもの部屋に行く。
ここはマスターのパソコンの中。
少し古いけど、マスターが気を使って容量を開けてくれてるから、
俺達はけっこうのびのびとここで暮らしてる。
いつも寝てる部屋は、コンピュータの片隅。
いつもの部屋は、コンピュータ内の、Program File-VOCALOID Editor-の中だ。
そこが俺達の仕事の場。そこじゃないと、俺達は上手く動けない。
「あれ?アカイトは?」
「あぁ、タバスコが切れたからって、作りに行ったわよ。」
「どうせまたアカイトが大量に使ったんじゃろ?」
「うん・・・多分また大量に作ってくるわね。」
「そうじゃろうね・・・」
「・・・あ、マスター今日は何かさせてくれるかしら?」
「どうせまた喋りじゃろ?俺も本当は歌いたいんじゃけどねぇ・・・」
「でもさ、喋りの台本もらう時のカイト、すごく嬉しそうだったじゃない。」
「・・・そんなことないよ?」
「あはっ、じゃああたしの見間違いかしら?」
「そ・・・そうじゃろ。」
「・・・」
基本的にパソコンが動いてない時はすることがない。
そして、話すこともない。
・・・暇だなぁ・・・

~そして数分後~

「ただいまー。」
「あ、アカイト。お帰り!」
「お帰りなさい。アカイト」
「カイト。アイス作ってきたぜ。カイコにも。」
「わぁ!ありがとう!」
「あら?珍しいじゃない。あなたがカイトに何か作ってあげるなんて。」
「いや、色々弄ってたら出来ただけだし。」
「ああなるほど・・・。てか、俺の少なくねぇ?」
「先にカイコのチョコミントアイス作ったからな。」
「あ、ありがとう・・・あ、そういえばこれらって、このパソコンの削除されたファイルの欠片で作って来てるんでしょ?」
「あぁ。マスターがこないだ整理したから結構作れたぜ。」
「便利ねぇ・・・あれ?」
「どうした?」
「そういえばこれ、どこで作ってきてるの?」
「あ・・・えっと・・・」
「怪しいところなん?」
「いや、そうじゃねぇよ!ゴミ箱だよ。」
「・・・危なくない?」
「うっかり変なトコに入んなきゃ大丈夫だよ。しかも俺は、カイトの亜種なんだぜ?
不本意だが、カイトがいれば復活出来んだよ。」
「へぇ~・・・知らんかった・・・。って、不本意ってなんよー!」
「お前は知っとけよ!」
「あぅ・・・でも、マスターおいしいものいっぱい知っとるよね。」
「ん?あぁ・・・そうだな。マスターがくれた情報がねぇとそういうの作れねぇもんな。」
「やっぱりそこは、次元の差でしょうね。」
「次元の差かぁ・・・いつか乗り越えてみたいな。」
「えぇ?怖くねぇの?いや、オレは怖くねぇけど。」
「そんなに・・・マスターに会いたいの?」
「うん・・・。だってマスター、インターネットで俺らが現実世界にいる絵とか小説とか見て、「こんな風になったら面白いのに」っていつも言っとるし。俺も・・・会ってみたいし。」
「でも、お前がいなくなったら、オレらはどうすんだよ。」
「このEditor自体は残るから大丈夫なんじゃない?・・・でも、それだと色々と矛盾が生じてくるわね・・・。」
「でも一度でいいけん、次元の差、越えてみたいなぁ・・・。」
「3次元なんて、ろくなことないと思うわ。いや、そう思えば、3次元への夢は消えると思うわ。」
「うん・・・。今は出来ないからあきらめるよ。」
「意外と諦めつくのはやいな。」
「そうせんとやっていけんもん。」
「まぁ、そうよねぇ。」

<ちゃ~らら~ら~~らら~>※Windows起動音です。

「あ、マスターきたわね」
「そうじゃね、今日は何するんかな?」
「最悪起動されない場合も・・・w」
「ちょ、そんなこと言うなや!アカイト酷い!」
「だって実際たまにあるじゃん!」
「と、とにかく起動された場合の準備しなさいよ!」
「あ、うん。」
「オレは大丈夫だぜ!」

今日も明日も、これからどれくらいこんな日々を繰り返すんだろう?
俺はマスターのために存在するもの。ボーカロイド。・・・或いは、トークロイド?
どっちでもいい、マスターのためにここに居られるならばそれで。
さぁ、今日は何をするんだろう?

                              END

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

うちのKAITOで小説書いてみたけど

場違いだったら言ってくださいwww
書いたあとに場違いじゃないかという不安が忍び寄ったので・・・w
いつもの喋りは仕事(マスターがくれた台本読んでるみたいな)で、
ふだんはこんな感じ。みたいにとってもらえるとありがたいw
お喋り作品と関連付けると矛盾だらけになるのでwwww
性格などは仕事に影響されるみたいです。

妄想って!いいよn(ry

ではっ!

閲覧数:184

投稿日:2011/05/03 15:17:46

文字数:1,890文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 鐘雨モナ子

    鐘雨モナ子

    ご意見・ご感想

    世界感がまさに!って感じしますねw
    そしてついに小説界に進出ですねw
    トークのネタから既にその才能を感じていましたよ!|ω・´)期待して見る!

    2011/05/07 01:49:24

    • 背黄青_もみじP

      背黄青_もみじP

      >鐘雨モナ子さん
      ありがとうごあざいますwww
      KAITOお迎え前は作詞・小説で活動してましたw
      しかし、背景がPC内ということで台詞だらけですねwww
      ちょwwwあんま期待しないでくださいw いや、嬉しいけどw
      また気が向いたらなんか書きます。そのときはよろしくお願いします。

      >なつとさん
      強気(?)なアカイトだからこそ成せる業ですw
      ちなみにファイルからの食物生成の流れ的なもの↓
      ゴミ箱覗く→カケラ集める→PC内の過去の入力情報・ファイル情報などを基に作成→完成
      というイメージでw
      情報集めとかアカイト挫折しそうなもんなんだがwwwA型なんですね。分かりまs(ry

      いや、書いてみてからかなり矛盾点があったことに気が付きましてw
      そこでそう言う設定になってしまいましたw
      今度エフェメラ(mid取得済みなのでw)替え歌とかやろうかな・・・この設定でw
      この設定だと、
      日常の会話→音はなく、一時的なデータ的なもの。
      作品での会話→台本と音のある会話。完全にメタ発言だが、打ち込みによって発生する会話。
      のようにこの小説では区別してますwww(だんだん混乱してくるw)

      場違いじゃなかったですか!よかった・・・w
      また気が向いたら書きます。うん、気が向いたら。
      同時はキツいっすwwww
      多分次はお喋りかなー・・・どうだろうw


      メッセありがとうございました!
      ではっ!

      2011/05/07 13:38:22

  • なつと

    なつと

    その他

    ゴミ箱覗くのは自分がプログラムだったら絶対恐いなぁw
    ファイルのカケラから作るアイスは美味しいんでしょうかね、食べてみたいですv

    しかし普段のおしゃべり作品は台本だったのか…。そういう考え方もあるんですね。
    なんとなくですが、ボカロって歌はマスターからもらって、トークはオール日常。なイメージを持っていたので
    トークロイドという方向でKAITOを動かしてる背黄青さんだからこその概念だなーって思いました。

    ぜんっぜん場違いじゃないですよー!
    音声のみとはまた違った背黄青KAITOワールドが楽しめてアリです Σd(・ω・)
    次は小説でしょうか、おしゃべりでしょうか、いや2作品同時ということも…←

    2011/05/06 22:41:15

    • 背黄青_もみじP

      背黄青_もみじP

      >鐘雨モナ子さん
      ありがとうごあざいますwww
      KAITOお迎え前は作詞・小説で活動してましたw
      しかし、背景がPC内ということで台詞だらけですねwww
      ちょwwwあんま期待しないでくださいw いや、嬉しいけどw
      また気が向いたらなんか書きます。そのときはよろしくお願いします。

      >なつとさん
      強気(?)なアカイトだからこそ成せる業ですw
      ちなみにファイルからの食物生成の流れ的なもの↓
      ゴミ箱覗く→カケラ集める→PC内の過去の入力情報・ファイル情報などを基に作成→完成
      というイメージでw
      情報集めとかアカイト挫折しそうなもんなんだがwwwA型なんですね。分かりまs(ry

      いや、書いてみてからかなり矛盾点があったことに気が付きましてw
      そこでそう言う設定になってしまいましたw
      今度エフェメラ(mid取得済みなのでw)替え歌とかやろうかな・・・この設定でw
      この設定だと、
      日常の会話→音はなく、一時的なデータ的なもの。
      作品での会話→台本と音のある会話。完全にメタ発言だが、打ち込みによって発生する会話。
      のようにこの小説では区別してますwww(だんだん混乱してくるw)

      場違いじゃなかったですか!よかった・・・w
      また気が向いたら書きます。うん、気が向いたら。
      同時はキツいっすwwww
      多分次はお喋りかなー・・・どうだろうw


      メッセありがとうございました!
      ではっ!

      2011/05/07 13:38:22

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