まだ下を向いたまんま 淡い淡い期待を抱えて
ただ暗がりを追って 緩い緩い風の中をただ泳いだ
「大層な夢のよう。」って
鮮やかに離した目には
言いかけた後悔と 踏み潰した花
気づけば手脚など とうに錆び付いてしまってさ
幽霊のように捉われる
「ねえ、このままじゃあきっと、消えて忘れてしまうわ。
ならこのままさ、いっそ終わって仕舞えば?
此処じゃとうに目を奪って叶わないから。」
「じゃあこのままでずっと、確かめて腕を取って。
かなしみには相応の救いを以って。
此処じゃない何処かへ連れ去ってあげるよ。
ちゃんと聞かせて。」
最後は泡のように
軽やかに放して欲しいから
盲いた視線の手を引いて頂戴
どうせもう此処ではとうに全部済んでいたんだと
ひとりずっと覚えている
「ねえ、このままじゃあきっと、消えて忘れてしまうわ。
ならこのままさ、いっそ終わって仕舞えば?
此処じゃとうに目を奪って叶わないから。」
「じゃあこのままでずっと、確かめて腕を取って。
かなしみには相応の救いを以って。
此処じゃない何処かへ連れ去ってあげるよ。
ちゃんと聞かせて。」
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「此処はそんなに寒くは無いから」
忘れた声は ねえこんなだっけ
潰れた視界なら此処もきっと 幸せであれるから
はっとした雨だって 置いていった傘だって
世界はあなた...深昏睡
春野
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