指先を透けていく
瞼を超えて届く陽が
貴方の影を見せた気がして

息、続く限り
底へと潜るよ

まだ溜めた息が持つなら暗闇の方へ
いずれ水の圧が私の声奪うのでしょう

身体の輪郭ですら時間に溶けて
独り誰にも知られないまま死ぬのでしょう

後悔たちが
呼びかけてくる
"生きろ"と言うのだ

Good-bye, Blue days
私は正しく息をしていますか
置き忘れてしまった記憶が
今、胸の中溢れていく

遠くへ行くよと言った貴方と
交わした"またね"の約束を
涙は隠して進むよ
また何処かで出会えるから

波が揺れて月をぼやかした
闇の中で水面を目指すのだ

海の光にとけたあおいろが
どこか寂しく懐かしく綺麗で

息の仕方を忘れてしまう前に
この夜を超えた先へ
何があるのか見にいこう

立ち上がる力があるなら光の方へ
向かい風が私の体を押し戻すけど

拾い集めた泣き虫を支えにして
何処か遠くにいる貴方の事を追いかけている

春風が過ぎ去っていく
夏へ駆けていく

Good-bye, Blue days
明日は嵐が来るのだとしても
巡りゆく季節に触れて
新たな花を開かせていくよ

貴方と交わした言葉たちに
散らない勇気を貰っている
霞み遠くに見えた光に
少しだけ近づいたんだ

ずっと青色の空の向こう側を見ていた
今日が終わることに少し寂しさを憶えている

さよならは何色でしょうか
この痛みに染めたりしないから
ああ、命はまだ持つのだろうか
思い出になっても青の日を超えていくよ

心の中に残っている
音を、言葉を、色を歌って
Good-bye, Blue days
不器用な私の歌　空に響かそう

明日また幸せな日々を
きっと描いていけるように
遥か彼方　貴方の元まで
波に乗せて届けるよ

指先を透けていく
瞼を超えて届く陽が
貴方の影を見せた気がして

揺らめいている影法師は
心の中　確かに残って
傍にあたたかな燈を灯していた