夕日が溶け落ちてく 夏の日
僕らの影も蒼に溶けていく

伸びきった夏草を 温い風が揺らす
待ち合わせの場所には いつものみんな
『祭りが始まるよ』 誰かの声に
ぶら下がってる赤提灯が明かりを灯した

淡い闇の中 僕らふざけ合って
駆け出した 交じる影法師
親からもらった五百円玉は
ポケットの中転がしながら
ふとどこからか 流れ出す盆踊り
花火の音 遠くで聞こえた 気がした



広場の真ん中で 太鼓が鳴り響く
集まった人だかりが 輪になって踊れ
近所のおじさんは 屋台のプロだ
鉄板の上 焼きそばとお好み焼きが跳ねる

浅い闇の淵 みんなで鬼ごっこ
駆け抜けた 眩む屋台際
夏の匂いと 人ごみの隙間
飛び込むように 混ざり合うように
タダでもらった綿飴は口の中
甘く淡く 楽しく溶けてく



消えだした 屋台の明かりが
知らせるのは 終わりの時間だ
辺りを照らす提灯も消えていく
スピーカーが最後を伝えた

暗い夜の中 星が煌めいて
見上げれば 大きな三角
道は分かれて 『また明日会おうね』
手を振って みんな
帰ろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

僕らの影と夏祭り

デコシャビさんの作品に宛てて歌詞を書きました。

https://piapro.jp/t/SxVS

最初に思い浮かんだのは遊園地(ディ○ニーランド)。
次に浮かんだのが「夏の夜の公園で遊ぶ子供たち。」
その二つのイメージから夏祭りになりました。

薄闇の中だったら一人ぐらい知らないヤツや幽霊が混じったとしても分からないかもなあ、と書いてる途中で思ったり。

閲覧数:298

投稿日:2020/08/16 19:31:42

文字数:463文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました