家に着くと私はがくぽ先輩を上げてそのままリビングへ向かった。



「ただいま~」



「おかえり・・ってあんた!誰よそのナイスガイな方は!!」



お母さんは目を丸くして言った。(というか叫んだに近い)



「あっお邪魔します。初めまして、神威樂十富申します。失礼ながら今、ミクさんとお付き合いさせていただいています。どうぞがくぽと呼びください」



「あらあらまぁまぁ、そんなご丁寧に!いいのよぅそんなに改まんなくたって!!気楽にして頂戴!ね☆つかミク!あんたいい男とっ捕まえてきたわね!さすが私の娘だわ♪あっそうだわ、がくぽくん、家でごはん食べていって!ね!!せっかく来たんだから^^えっとそれから・・・」



「ちょっとお母さん!!」



私はお母さんの爆弾トークをさえぎった。



「がくぽ先輩困ってるでしょ!!それにとっ捕まえたって何よ!がくぽ先輩を獣みたいにいわないでくれる!?つか言うな!!!今日来てもらったのはお母さんがごはん食べに連れてこいっていうから来てもらったの!!いきなり爆弾みたいに喋りだして迷惑にも程があるわよ!!話なんかしてないでがくぽ先輩に振舞うご馳走でも作ったらどうなの!!??」


「あ~らミクのくせによく言うわね~?お母さんあんたよりは喋ってないと思うけど~??」


お母さんは私を見下して言った。



「私はお母さんの発言の全てにコメントしただけですぅ~」



「あの~二人とも・・・」



お母さんと私が言い合いをしているとがくぽ先輩が恐る恐る話しかけてきた。



「ん?何ですか??先輩」



がくぽ先輩は玄関の方を指差して、



「さっきからチャイムが鳴ってるんだけど・・・・」



といった瞬間



バン!!!



「うきゃぁ!?」



ものすごい勢いで玄関のドアが開いた音がした。



「「な、何?」」



ドスドスとこっちへ向かってくる足音がだんだん近づいてくる。



がくぽ先輩が構える。



足音が止まるとそこには・・・




「母さんメシ!!!腹減った!つか何で出ねんだよ!?また二人で言い合いでもしてたのか?あれ?親父は??まだ帰ってこねぇの?ん?誰だこのイケメン?ミクの彼氏か?それともリンの?あ!意外にあのバカイトが変身してこんなんなったとか!?・・・うわありえねぇ~!俺超ウケる~♪あ、でメシは?」



「ば、爆弾トーク第3弾・・・・・」




(初音家の人はみんなこうなのか?;;つか誰この人・・・)




※上のがくぽの発言は誰にも聞こえてません。




「ミクちゃん、この方は?」



なんだかがくぽ先輩、疲れてる気が・・・



「ああ、この人は私のお兄ちゃんの初音未来男。文字通り未来的な男です・・・・;因みに大学2年生で、いつもは寮で暮らしてるんだけど、たまにこうやってごはん食べに帰ってくるんです」



「そうなんだ。ミクちゃんのお兄さんなんだ~。ふふ、ミクちゃんにそっくりだね」



がくぽ先輩が微笑む。




ああ、かわゆい・・・っ!!




「そ、そうですか?よく言われるけどどのへんが似てるのかいつもさっぱりなんですよ」



「んー、明るいトコとか、笑顔を絶やさないとコトか・・・かな」



なんだか褒められてるみたいで、私は顔が赤くなった。



とか私が嬉しさに浸っていると、



「「「こんばんは~!!夕飯ごちになりま~っす」」」



カイトとリンちゃんとレン君が上がってきた。



「ん?おおー!お前ら元気してたか~!?」



「あ!ミコじゃん!!何でいんだよ!?」



「ホントだ~^^ミコ君だ♪」



「何でいんだよこのタラシが・・・」



3人が口々に言う。



「ぅおいそこのめがね君、今なんつったぁ~?」



「別に何も言ってませんが」



4人でワイワイキャーキャーやっていると、



「さて、お母さんはご馳走の仕度でもするかな。ミクはがくぽ君と部屋で待ってなさい。ごめんねがくぽくん;家うるさくて」



やった!二人きりにしてくれるなんてお母さん気が利くじゃん♪



「あ、いえ、そんな事ないですよ^^ご馳走楽しみにしています」



「あらそう?じゃ、おばさんがんばって作るわね!」



お母さんがそう言いながら台所へ向かうと、




「あ!がくぽ先輩!!」



「あれ?なんでミーちゃんちにいるんですか?」



「ミク、彼氏だからって簡単に部屋に入れちゃダメだよ」



「え?何?やっぱこいつミクの彼氏なの!?」



またしても口々に言う。



お前らはそっちで遊んでればいいのに・・・



プッツン



「てめーらさっきからギャーギャーギャーギャーうるさいんだよ!!がくぽ先輩が家にいて悪いか!?ここは私の家だぞ!!連れて来ようが連れてこまいが私の勝手だろうが!つか彼氏だから部屋にいれんだろうが!!彼氏じゃなきゃ入れねーよ!!お兄ちゃんはがくぽ先輩に対してさっきから失礼なんだよ!!!!」



「み、ミクちゃん落ち着いて・・・;」



「はっ・・・!」



がくぽ先輩に手を握られて我に返った。




みんなを見ると涙目で私を見ていた。



そして私と目があった瞬間



「「「「ご、ごめんなさいぃぃいいいいいい!!!」」」」



みんなが一斉に土下座をして謝ってきた。




「わ、悪かったよミク;邪魔してホントごめん!!」



「うん、別にいてもいいよね;ここはミーちゃんちなんだしね;;」



「よ、よく考えればミクの言う通りだよな;口挿んで悪かった・・・;」



「ああ~ごめんなさい!!だってほら、俺ミクの彼氏の名前知んないし・・・;」




・・・・なんか、女王様の気分・・・;




「ああ、これは申し遅れました。僕は神威樂十といいます。どうぞがくぽとお呼びください^^」



「ああ、初音未来男です;よろしく」



「ちょっとみんな~。ごはん出来たから運ぶの手伝ってちょうだ~い。てゆーかさっき、誰か怒鳴ってたみたいだけどどうしたの~?」



「あ~何でもないよ!!今行くから!」



私たちは夕飯の準備に執りかかった。












そういえばお父さんがまだ帰ってこないぞ・・・・・・・・・・?

(※作者が忘れてました・・・・・^^;)








ライセンス

  • 非営利目的に限ります

未来への道 第14話 「お兄ちゃん登場!」

意味わかんねーよ・・・;
ホントに意味わかんなくてすみません・・・;;

お兄ちゃんて何よ・・・。

閲覧数:407

投稿日:2009/07/30 00:12:33

文字数:2,676文字

カテゴリ:小説

  • コメント4

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  • ばかぷりんす。

    >多夢 Ωさん

    うおお!褒めてくださってありがとうございます><
    爆弾一番がんばったところなのでめちゃめちゃ嬉しいです////でへへ////(←キモィ;;

    はい!次もがんばりますよ!!
    コメントありがとうございました☆

    >ひーちゃん

    あー、もろひーちゃんだったか。

    ミクは怒ると怖い設定のがおもしろいかなぁ~とか思って、ね。
    カイト「マスター、ミクは普段でもこわ(殴<ドカ!バキ!ドッカン!!>ミク「怖かないわよ!このバカイトが!!!」

    ・・・・;ただ今バカイトが違う意味での爆弾発言してしまいました・・・・・;つか私カイトのマスターじゃないし。リンレンのマスターだし。私はあくまで鏡音一家だよ。(気安くマスターって呼ぶんじゃねーよ

    笑ってくれてありがとね♪次もがんばるよ!!

    2009/07/30 14:31:08

  • 多夢 Ω

    多夢 Ω

    ご意見・ご感想

    爆弾上手いですね。
    長さが程よいです。

    読んでて面白かったですよ。
    次を期待してます!

    2009/07/30 13:34:34

  • ばかぷりんす。

    待たせてしまってすみません><

    お兄ちゃん出てきちゃいましたよ・・・。ぶっちゃけた話私ブラコンだったので、自分が書く小説にお兄ちゃんが出てこない話は無いと思います!ほんとお兄ちゃん大好きでしたよ!!(←ウザぃ
    はい、もう初音家は爆弾トークする家族にしちゃおうと思いました。そのうちお父さんも出てくると思うので待っててください^^
    た、楽しいですか?それならよかったです♪
    ・・・たぶん私はコメディしかかけないんだと思います・・・;;てかこの小説はまんま私の脳内です、はい。私の脳内ではこんなバカ騒ぎが繰り広げられているんですよ。だから=私もバカってコトになります・・・・orz

    コメントありがとうございました^^

    2009/07/30 07:12:11

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    ヘルフィヨトルです。
    待ってました!

    お兄さんには少し驚きましたw
    それと、爆弾具合が……(笑
    本当に読んでて楽しいです。
    こういうコメディ? に近いような文は私書けないので、見習いたいです!

    2009/07/30 04:53:59

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