あれから三週間、もうすぐで一ヶ月を経とうとしている。時間が流れるのは早い。
カーテン越しに届く光。そういえばもう四月だ。春らしい天気になってくる。
カーテンを開け、窓を開けた。暖かい光。まるで――
「レンみたいだ」
私は慌てて口をつぐんだ。思ってたことが言葉にしていたみたいだ。
久しぶりの光。どこか懐かしい。そういえば、この部屋から出ていなかった。
この部屋に閉じこもれば、どこか安心できたから。
春風がこの部屋を洗う。重い空気から新しい空気へと変わっていった。
まるでレンがすぐそばに居るみたいで。
あれ、可笑しいな。レンはもう死んでるのに。なんで?
風が吹いた。

『リン』

紛れてしまいそうな声。もしかして――

「レン…?」

『リン。早くこの部屋から出て』

「どうして?」

『ミク姉たちが心配してる。それに、あいつも』

「あいつ?ああ…」

『ほら、さっさと。もう俺は死んだんだ。リンを愛した鏡音レンはもういない』

「レン…もう会えないの?私、今でもレンが好きだよ」

『でも、生き返ることはできない』

「…リンさん?」

「…!」

あいつだ。

「何で来たの?」

「そっちにいるのは…レンさんですね」

『ああ』

「どうして来たの?放っておいて――

『リン!俺はもういないんだ。今の鏡音レンはそいつなんだ』

「でも、レン…!」

『リン、俺たちは二人で一つだろ?俺は今でもリンの傍にいる。これからも、ずっと。傍にいるから。だから、今度からそいつがお前の隣にいるべき『レン』だ』

「レン…。あのね、レン。私、ずっと好きだよ、レンのこと」

『ああ…俺もだ』

「…レンさん、ごめんなさい」

『「え?」』

暖かい。強い力で抱きしめられている。





こいつに!?

「え、ちょ!?」

『おいてめぇ、リンを離せ。リンが嫌がってんだろ』

「でも僕はリンさんのこと、好きですから」

「は!?」

「はい」

『てめぇ…殺す!』

「レン!やめなさい!さっきも言ったでしょ?私はずっとレンのことが好きだって」

『んまぁ…そうだけど…』

「大丈夫!私はずっとレンのものでいるから!」

『んじゃぁ…許してやるけど…。だけど!てめぇ今度リンに何かしたら地獄行きだからな』

「はいはい。分かりましたよ、レンさん」

「それとあんた!私はずっとレンに恋してるんだから、私とレンの邪魔しちゃ駄目だからね!」

「はいはい」




「笑顔ね…リン」
「ええ。これでリンちゃんも前みたいに笑ってくれるわ」





鏡音レン。
あなたは、私の光でした。
そしてこれからも。
私の歩む人生を照らし続けるでしょう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君の記憶 4

『君の記憶』最後まで読んで下さり、ありがとうございました!リンと二人のレンとミクルカが織り成す物語、いかがだったでしょうか?と、いうわけでここから裏話(たいしたことない)を進めます。


≪裏話≫
最初はなんも考えてませんでした。いわゆる、思いつきでした。本当に。タイトルも思いつかなかったのですが、六文字にしたいなぁ、とは思っていました。

この結末も今日の登校中に考えました。歩きながら。
アドリブだらけの物語だったので、合ってないところもあるかもしれませんが、そこは見逃してください…。

主人公をボーカロイドにしたので、人間風に書いちゃ駄目なんですね。そこが少し難しかったです。

隠れタイトル『閉じこもリン』ですが、暗いリンちゃんを書きたいなーって思ったんです。

指をどこかで切って絆創膏を貼ってるんですが、切れたところが赤くなってるんですけどどうしたらいいですか!?血は出てないのに…

すごいスピード完結でしたね。そして1話ごとに短いという…orz

…あれ、たいした裏話じゃない…

でもでも、ここまで読んでくださった皆様!読んでくださりありがとうございました!

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閲覧数:238

投稿日:2012/04/11 20:33:12

文字数:1,124文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    レン君、帰ってきたねww
    レンさんに憎まれ口とか言ってるけど、きっとリンちゃんに元気を出してもらおうとしたんだよねww
    同じレンとして、信頼してるんじゃないかなぁ~って思ったりw


    ボーカロイドでも、人間のように書くか、ロボットとして書くか、二次元として書くか…
    その辺は物語と作者に任せられちゃうよねww

    ともかく、閉じこもリンの完結、おめでと~www

    2012/04/11 22:21:30

    • 美里

      美里

      いや、帰ってきたというよりもリンの傍にいたから元からいたんじゃないかな…
      そう!つまりそう言いたかったんだよ!
      信頼…する日はそう遠くないはず!w

      ボーカロイドのことについて何も知らないから…
      物語上でマスターいたのに出てこなかったしww

      ありがと?!

      2012/04/12 17:57:38

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