「・・・こうやって歩いてるだけでも楽しいねー」
「うん、そうだね」
あたしとカイトは屋台を順番に回っていた。
すると・・・
「なぁ、それマジかよっ」
「ああマジマジ」
「さっき、神業を披露した赤い人が今度はくじでもまた何か、やったのか?!」
「そうだ」
「なら、行こうぜ」
という会話が聞こえて、あたしとカイトは顔を見合わせた。
「・・・・金魚でもすごいのに、くじだったらどうなのかなぁー」
「行く?リンちゃん」
「・・・いいの?」
「うん。リンちゃんが行きたい所だったら、僕はついていくよ」
「・・・そっか。じゃ、行こう!カイトっ!!」
「うんっ!」
あたしは、今の「僕はついていくよ」よいう言葉にちょっとだけ・・・ほんの少しだけ・・・嬉しいと思った。

「楽しかったぁー♪」
「ごめんな。・・・なんか、俺が目立っちゃって・・・」
「ううん?別に楽しかったし、それに・・・」
「・・・・?」
「あんな神業ができるなんてすごいねって、少し見直したよっ!」
「・・・・」
「あっ・・・あとね」
ミクは俺を見ずに、持っている袋の中の金魚を見ながら言った。
「・・・・・かっこいいと思ったよ」
「・・・・!!」
俺は、息をするのも忘れていた。
「・・・ま、残りは、あとで言うから」
「・・・・」
なっ何を言うんだぁぁぁっっ!?ミクっ!?
「・・・ん、花火って9時でしょ?まだ時間ある?」
「・・・・ん?・・・ああ、あるけど」
俺は、携帯画面を見て言った。
「・・・まだ、行きたいところがあるんだけど」
「ん、どこ行く?」
「あのねっ1回くじびきしてみたいのっ!」
「そうか、じゃ行こうか」
俺は、にっ、と笑ってミクの金魚袋を持っていない方の手をとって、俺とミクは歩き出した。

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  • この作品を改変しないで下さい
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日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その5

こんにちわ、もごもご犬です!
今回は確信犯なミクの登場です♪
それに振り回されるアカイト・・・
まだまだ続きます!!

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投稿日:2009/08/03 13:44:19

文字数:734文字

カテゴリ:小説

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