彼はいつもマスクを付けている。
「どうして?」
彼に尋ねると困ったような顔をした。

私はいつも左目に眼帯をつけている。
「同じだね」
彼のマスクの下を私は見てそう言った。


みんな同じ。
傷を隠している。
それは同じ。



彼のマスクの下は裂けていた。
それはまるで口裂け男と呼ぶべきもの。
現に彼はそう呼ばれてきた。
だから隠す。怖いから。


私の左目はすでになくなっている。
それはまるで一つ目女と呼ぶべきもの。
現に私はそう呼ばれてきた。
だから隠す。怖いから。



いえない傷を抱えていきる。
私たちは似た者同士。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

似た者同士

別サイトに投稿したのを転機しました。
曲やイメージイラスト募集中です。
よろしくお願いします。

閲覧数:81

投稿日:2013/01/14 21:07:10

文字数:267文字

カテゴリ:歌詞

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