微かに抱きはじめたのが君の夢なら
間違い探しを始める問題を解こう
今はまだ怯えているこころを鍵に
神聖な罪悪で怪我をした胸の奥
こころには名を与え色付けて癒やしてく
絆創膏なりながら寂しがりの傷口
塞ぐけどヒリつかなくなるのはまだもう少し
罪悪は神聖に日常を修飾し
身に覚えない律に裏付けて示してく
瘡蓋に様変わる共有の後先
開くのは夜を越えた光の小さな蕾
満足を知らなくてあけすけに生きてきた
費やした心音が気の毒に思えても
温かい不信とは孤独に寄り添い
憐れみ深さを犠牲にす硝子の春に
疼痛が他愛無い偶像に敬愛し
朧気に鏡から反らした自己に出逢う
勇気さえ愚かさえ持ち合わせられない
未来から吹ける風が時間をなだらかにした
明白な空白に詩を残す宛先は
露骨では耐え難い塊の熱病で
漠然と降る雨がそれとないまま濡らす
それをまだ上手く呼べないでいるのは何故だろう
齷齪と空を切る感覚を修復し
都度不安定になる均衡を踏み歩く
選ぶ程徐々徐々に頷けたその声
夜空あの最果てまで照らし視えたからだろう
然しまだ信用に欠けている幸福は
それをその好意だと呼ぶのは躊躇われる
消毒しきれなくて零れ落ちた涙と
喉の奥叫んでいた1ヘルツは読んでいた
その声に応えるか拒絶かは分からない
でも振り返るように舞い落ちる並木道
死の肌を刺激した洋燈と重なる
脈を打つ数が築く苦痛にも似た願
神聖な罪悪に触れている春を待つ
こころとは名を刻み色付いて意味を持つ
絆創膏はやがては残り物になるけど
渡され受け取る他ないこころに義理はない
罪悪は神聖に日常を浄化して
真新しくなる全て鮮やかにするだろう
約束が安らぎに共存すこの先
明日の明日そしてそれまでもが恋なのだろう
微かに抱きはじめたのが君の夢なら
間違い探しを始める問題を解こう
今はまだ怯えているこころを鍵に
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