曲名:無声のアナウンス (Silent Announcement)
作詞:Kerororo(K)
【Intro / イントロ】
湧き立つ雲の抱擁 心に降る小雨
wakidatsu kumo no houyou kokoro ni furu kosame
積み重なる課題 やるせない歳月
tsumikasanaru kadai yarusenai saigetsu
流れゆく時間は 取り戻せなくて
nagareyuku jikan wa torimodosenakute
すべてが霞むなら いっそ忘れてしまおう……
subete ga kasumu nara isso wasurete shimaou……
【Verse 1 / Aメロ】
シグナルが灯る 遅れてきた列車
shigunaru ga tomoru okuretekita ressha
小さな嵐を迎えに 静かに滑り込む
chiisana arashi o mukae ni shizuka ni suberikomu
私しかいないホームへ
watashi shika inai ho-mu e
【Verse 2 / Bメロ】
開くドア 躊躇う視線
aku doa tamau shisen
迷いなく足を踏み出す
mayoinaku ashi o fumidasu
二度と戻らない旅路へと
nidoto modoranai tabiji he to
【Chorus 1 / サビ】
誰もいない車内 もう存在しない
dare mo inai shanai mou sonzai shinai
他人が押し付けた重苦しい視線
taniin ga oshitsuketa omokurushii shisen
心地よい座席 もう1ミリも感じない
kochiyoi zaseki mou ichi miri mo janzinai
時間に追われ課題に迫られるプレッシャー
jikan ni oware kadai ni semararu puressha
【Bridge / セリフ・高速リフレイン】
だから!目を!閉じて!休もう!
dakara! me o! tojite! yasumou!
完全に!捨て去ろう!余計な思考を~
kanzen ni! sutesarou! yokeina shikou o~
まさに!今!願う!この旅を!
masa ni! ima! negau! kono tabi o!
二度と!思考の代価なんて 払わずに済みますように~
nido to! shikou no daika nante harawazu ni sumimasu youni~
【Verse 3 / Aメロ2】
そうして列車は走る 人生の嵐の中を
soushite ressha wa hashiru jinsei no arashi no naka o
目覚まし時計の音に怯えることもなく
mezamashi tokei no oto ni obieru koto mo naku
そうして列車は進む 時の流れの中を
soushite ressha wa susumu toki no nagare no naka o
どうせ他人の視線なんて何の意味もない
douse taniin no shisen nante nan no imi mo nai
【Chorus 2 / サビ2・感情の爆発】
積み上げた無駄な課題なんて
tsumiageta mudana kadai nante
すべて!完全に! 雨水の泥にふやけてしまえ
subete! kanzen ni! amamizu no doro ni fuyakete shimae
押し付けられた無駄な知識なんて
oshitsukerareta mudana chishiki nante
すべて!完全に! 狂風の中に吹き飛んでしまえ
【Climax / 大サビ】
この孤独な車内に留まり
kono kodoku na shanai ni todomari
レールの音に未来の行く末を委ねよう
re-ru no ne ni mirai no yukusue o yudaneyou
車内に響く無声のアナウンス
shanai ni hibiku musei no anaunsu
時計の針はとっくに基準を失っている
tokei no hari wa tokku ni kijun o ushinatteiru
どうせ明日がどうなるか知り得ないなら
douse ashita ga dou naru ka shirienai nara
行き先のない無声の列車に揺られていよう
yukisaki no nai musei no ressha ni yurareteirou
どうせ未来の道はデッドロックされたコード
douse mirai no michi wa deddorokku sareta ko-do
なら永遠に座席で眠ろう 望んだ場所へ着くまで
【Outro / アウトロ】
シグナルが灯る 相変わらず遅れる列車
shigunaru ga tomoru aikawarazu okureru ressha
人で溢れかえるホームの
hito de afurekaeru ho-mu no
喧騒の中に私はいたくない
kensou no naka ni watashi wa itakunai
だから雨の降る中へ 一歩早く踏み出した
dakara ame no furu naka he ippo hayaku fumidashita
最後のその瞬間
saigo no sono shunkan
本来無声であるはずのアナウンスに、抱き留められた
honrai musei de aru hazu no anaunsu ni, dakitomerareた
無声のアナウンス
【作品解説】
本作『無声のアナウンス』は、迫り来る学業の重圧や他人の冷ややかな視線から逃れるため、雨夜の無人駅へと迷い込む少年の孤独と、その先にある静かな救済を描いた、世界系ギターロック詩です。
全体を通して、稲葉曇氏の作風に代表される「焦燥感、激しい雨、遅れる列車、日常のデッドロック」といった美学へのリスペクトをベースに構築されています。中盤の疾走感あふれるリフレインや、ラストに向けた感情の爆発は、歌愛ユキの清冷で無機質なハイトーンと、激しいギターカッティングに完全にシンクロするよう計算されています。
現実世界のノイズ(アラーム、課題、義務)から逃避するために飛び乗った無人の列車。しかし、その旅路の終着点で主人公を待っていたのは破滅ではなく、本来冷淡な記号であるはずの「無声のアナウンス(車内放送、あるいはその空間そのもの)」に優しく物理的に抱き留められるという、倒錯的で温かい救いです。
ただの現実逃避の物語に終わらず、最後に一筋の叙情的な光が差し込むようなドラマ性を、クリエイターの皆様の自由なメロディで表現していただければ幸いです。
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