結構オレ、いいところに出くわしたな。今、現在進行形でそう思っている。
なぜなら、オレの隣を学校のアイドルとでもいうべき初音ミクが歩いているからだ。まぁ、(レンの所為で)表情が暗いのが少しいただけないが。というより、オレは彼女が好きだ。レンが彼女を振ったと聞いて、怒り半分喜び半分の複雑な気分になったことは今でも覚えている。
何か言うべきか迷って、とりあえず何も言わないことにする。
「……何か話しなさいよ、何のために一緒に帰ってるの」
隣で初音が言った。
「いや、特に何も……」
「いいから!」
何か話せと言われても、何を言えばいいのだろうか。迷った挙句、こう聞いた。
「……甘いものは好きか?」
「え……? えぇ、好きだけど?」
オレの質問が予想外だとでも言うような表情で初音は答えた。
「今度……気になるカフェがあるんだけど、付き合ってくれよ」
「え……。いいけど」
初音は答えたきり黙りこんでしまった。え、オレ、何か悪いこと言ったか? 隣を窺うと、綺麗なツインテールで隠れて表情は見えない。
何か別の話題を、と思って口を開いた瞬間。
「あはははっ! 初音くんって、甘いもの好きなんだね。意外」
不意に黙り込んでいた初音が笑い出した。
「……悪いか?」
「ううん。どっちかっていうと、苦手そうなイメージあったから。ブラックコーヒーじゃなきゃゆるさねぇぜ! って感じだったの」
何だそれ……。寧ろ苦いものは苦手な方だ。よく周りのやつらがコーヒーをブラックで飲んでるけど、真似する気にはなれない。
自然に笑いが込み上げる。
「くっ……ふふ、あははっ」
「何よ、笑っちゃって」
そう言って初音も笑い出す。……やっぱり、笑ったほうが可愛いじゃん。
「いいよ、行こう。次の……日曜ってところかしら? 2時、駅前集合ね」
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kurogaki
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