窓硝子を打ち鳴らす音 雨が心の扉を叩いてる
少しだけ重い瞼を擦りながら 急かされて 白い布をこじ開ける

庭の小隅に何時しか咲いた 姫百合の紅(アカ)
刹那 風が奪い散らす ひとときの夢

割れた硝子の心 ヒトカケラ
夕立に濡れて 今 初めて気付く
小さく密かに 激しく鮮やかに燃えていた
此の花を愛してたこと


額と雌蕊(シズイ)の残る茎を 冷えきった花瓶に飾ったけれど

棄ててしまえば 楽になれると 誰かの声が響く
暗い 狭い部屋に 一人で泣いた

やめて 触らないでと 願うことが
私の箱庭を窮屈にしても
どうにも 譲れない 護りたい 壊せない 一輪の花
枯れはしない そんな気がして


紅く 花弁を散らした庭を
美しい名前で呼ぶ声がしても
小さく密かに 激しく燃えていた 百合の花を
消せはしない そんな気がする

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

箱庭の紅

たとえ、くだらないと笑われたとしても。

採用ありがとうございます!
terunonさんの歌詞募集(http://tmbox.net/pl/788871)に応募させていただいたものです。

姫百合(ヒメユリ)→6〜7月に咲く赤い百合。花言葉は誇り。

※箱庭の紅(アカ)

閲覧数:404

投稿日:2015/05/01 13:25:47

文字数:371文字

カテゴリ:歌詞

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