何にもできなかった僕らは
できることを探して

知っているんだそんなことは
分かっていたんだその意味は
僕らは何か一つ得るために
他の何か一つを投げ捨てる

地に落ちたその何か一つは
水のようにもう掬えない
そしてそれを悼まぬように
神様は忘却をくれたんだ

なくしたものを諦めの悪い
僕らはどこまでも追っていく
その果てに辿り着いたのは
時を止めたワンダーランド

魚が雲を切って進む
鳥は縁側で日なたぼっこ
猫が時計に急かされて
兎は水の中澱んでる

リンランリンララリンランリンララ
リンランリンララリリラリリン

知っているんだこんなことは
起こる訳ないと分かっていたんだ
失ったものは戻らない
何年経っても戻せない

それでもゼロにも縋るくらいには
奇跡を信じていたんだ
与えられた麻酔はもういらない
痛みも道連れに走り出そう

なくしたものを諦めきれない
僕らはいつまでも中途半端
生きる意味と迷子になって
ワンダーランドを彷徨うよう

魚が銃で撃ち落とされた
鳥は暗い箱の中
猫が首を刎ねられて
兎は窒息して水底へ

リンランリンララリンランリンララ
リンランリンララリリラリリン

たとえその先に(リンランリンララ)
"何もない"だけがあると知っても
引き返すべき(リリララリンララ)
道はとうに消されていた

なくしたものを諦めの悪い
僕らはどこまでも追っていく
その末に辿り着いたのは
廃墟と化したワンダーランド

僕らのワンダリング・ワンダーランド

(リンランリンララリンランリンララ
リンランリンララリリラリリン
リンランリンララリンランリンララ
リンランリンララ…)