蒲公英の黄色と緑
風が吹き抜け
空は青かった

とりとめない
たわいもない事で笑い転げ
額に風　背中に汗
息を弾ませていた

広い広い野原と空
僕らだけの遊び場

いつも一緒
ずっと一緒
疑いもせず

向日葵の黄色と緑
風が吹き抜け
空は青かった
水溜り　ひらり飛び越す
あなたの髪が
光り輝いてた

時間は過ぎ大人になり
あなたは恋をした
僕は一人　子供のまま
ただあなたを見ていた

遠い遠い野原と空
二人だけの思い出

僕とあなた
離ればなれ　
なっていくんだ

女郎花　黄色と緑
日が落ちて行き
空は赤かった
水仙の黄色と緑
あなたの髪を
飾った白い雪

あなたは愛する人に愛されて
白い綿帽子被り
綺麗に笑う

雪溜り　積もり続けた
届かぬ想い
早く春になれ
あの日見た野の花と空
あなたは忘れ
季節巡り
僕は忘れない

あなたの町にも
花が咲いてるといいな




（以下、ひらがなです）

たんぽぽの
きいろとみどり
かぜがふきぬけ
そらはあおかった

とりとめない
たあいもない
ことでわらい
ころげ
ひたいにかぜ
せなかにあせ
いきをはずま
せていた

ひろいひろい
のはらとそら
ぼくらだけの
あそびば

いつもいっしょ
ずっといっしょ
うたがいもせ
ず

ひまわりの
きいろとみどり
かぜがふきぬけ
そらはあおかった
みずたまり
ひらりとびこす
あなたのかみが
ひかりかがやいてた

じかんはすぎ
おとなになり
あなたはこい
をした
ぼくはひとり
こどものまま
ただあなたを
みていた

とおいとおい
のはらとそら　
ふたりだけの
おもいで

ぼくとあなた
はなればなれ
なっていくん
だ

おみなえし
きいろとみどり
ひがおちてゆき
そらはあかかった
すいせんの
きいろとみどり
あなたのかみを
かざったしろいゆき

あなたはあいする
ひとにあいされて
しろいわたぼうし
かぶりきれいにわらう

ゆきだまり
つもりつづけた
とどかぬおもい
はやくはるになれ
あのひみた
ののはなとそら
あなたはわすれ
きせつめぐりぼくは
わすれない

あなたのまちにも
はながさいてるといい
な