フラ・・・と少女の身体が倒れるのを少年が片腕で受け止めた。少女の身体は動かない。
もう二度と、動く事はない。
「貴女のその笑顔、決して忘れはしません」
少年は劉華に聞こえない様にそっと、少女に向かって呟いた。
「永遠に―――――― この世の果てるまで」



「私・・・・・・、少し驚いています」
その手に未だに鎌を持ったまま劉華は言った。
「大抵の人間は死ぬ時、恐怖を抱きます。だから死ぬ時もそれが顔に表れる程。なのに・・・・・・、

その方は笑っていました。 晴れやかに」

少年は少しだけ少女を受け止めた腕を動かし、少女の顔を見る。



確かに、笑っていた。 最期に少年に向けた笑顔そのままで。




と コンコン、とドアを叩く音がし、その次に「・・・お嬢様?」と声が続いた。
劉華は ハッとすると少し慌てた様子で少年に言った。
「家の方が参られました。行きましょう」
「・・・・・・・・・・・・」
少年は少しの間黙っていたが、ゆっくりと少女の身体を床に寝かしつけながら、

「・・・そうだな・・・」

と応えた。










「・・・お嬢様? お嬢様・・・?」
「・・・入りますよ・・・」

ガチャ・・・

「!!」
「お嬢様!? お嬢様!?」
「だ、誰か旦那様を・・・!」







「リン様!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鎌を持てない死神の話 8

お嬢様の名前、やっと出てきました。
8・・・か・・・。鎌を~も後残す所2つです。長かったなぁ・・・。
後もう少しこの駄文に付き合ってやって下さい!

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投稿日:2010/03/21 16:57:28

文字数:561文字

カテゴリ:小説

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