「いつも悩んでるから、たまにはリーダーを助けてあげないといけないわよ」

「ありがとう……」

 ミクはリンからの助け綱が嬉しかった。

 幼なじみの彼女は陽気な太陽みたいに活発で明るく、頭を悩ませる曇り空なんか『無駄無駄無駄無駄無駄ッ 無駄ーーッ! WRYYYYYYYYYYN──ッ』とラッシュをして、暗くなった空へ“黄金の風”を吹かせてくれる。

 だが……同時にミクの心に不安要素もある。旅の始まりまで遡ると、リンがフィールドで【あいさつ】をしたとき、グフフトロールなる巨大モンスターが現れたからだ。序盤で全滅にはならなかったが、彼女が絡むイベントは、ろくな目に遭わないような気がしてしまう。

「カリスマ団長。さっき言った1日20G+バックのことなんだけど、ナイトが夜会で稼ぐGって平均いくらなのよ?」

「普通の騎士なら、8000Gから10000Gぐらいだな。ちなみに、このローランドなら100万Gは稼ぐぞ」

「じぶんでカリスマだって言うだけあって、やるわね」

「イルヴァルス大陸だけで、俺のファンは10億人いるからな。当たり前だ」

「どんだけ人口、多いんッスか!? この大陸!」
レンはローランドが抱えるファンの数に驚いていた。

「じゃあさ。うちから貸しだす、ひきこもりが10000Gを稼いだら、マージンはいくらになるのよ?」

「10000Gだと500Gだな。もし、彼に指名が入ったなら指名料の500Gも入る。だが、新人に指名は入りにくいぞ」

「なるほどねえ……」

 リンは腕を組んで考えていた。
 そして直ぐさま、答えをだした!。隣の席に座るフーガの肩を『ポンッ』と叩いて、こう告げる。

「ひきこもりのあんた、がんばってきなさい♪」

 親指を立てて『Like !!』するリンは無邪気な笑顔をフーガに見せていた。

「ガール…君は、本気なのかい?」

 この世の終わりじゃないかと言わんばかりの表情で、『LIKE!』された側はリンを見つめていた。

「なによ、まだ社会人になれてないわけ?」

「いや、違うよ……。ぼくも仲間のために、できることがあるなら協力する考えだ……。ただ……」

「ただ……ってなにが不安なのよ?」

「できれば、ひとりだけ…仲間が傍にいてほしい……。独りで夜会に向かうのは、緊張で足が竦んでしまう……」

 条件を飲んだ彼がする仲間への頼みは、顔なじみが必要だとのことである。

「いい年した大人が、しょうがないわね。レン、あんたの出番よ」

「やっぱり、そう来ると思ったよ! ぜったい僕に振ってくるって予想通りだよ」

 覚悟はしていた。予想通りだと言うように、話の展開で自分に騎士倶楽部の要請がくるとわかっていた。

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仲間思いは大切な心

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投稿日:2020/01/22 05:55:55

文字数:1,137文字

カテゴリ:小説

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