【深海マリンブルーに、よろしく】

※メリーバッドエンド

綺麗な人魚姫と出来損ないの少年のお話

深海マリンブルー 君は誰?
鉄紺(てつこん)の海に 溶け込んで
穢れた僕に 手を伸ばしてさ
微笑みかけて くれたんだ

夕凪の 新緑の風
潮の匂いが 胸を刺す
ああ また明日
未来《これ》は来るのか
僕は裸足で砂を踏み

ぽたり ぽたり 汗を流し
肩で 大きく 息をする
「ああ、もう 嫌だ」
もうダメなんだ
濃藍(こいあい)の水を 飲み込んだ

深海マリンブルー 君は誰?
掠れゆく 意識に 白い肌
「もう大丈夫」 私がいるよ
亜麻色の髪が 瞳《め》に染まった
初めて誰かを 愛したんだ

星の姿は 君との待ち合わせ
僕を 助けてくれた お姫様
ああ なんて 心地が良い
僕は君と踊り笑った

ぽたり ぽたり 滴るものに
君は 不安そうな顔をする
「僕は要らない子なんだ」
何も出来ないんだ
そう言うと 君は 飛沫をあげたんだ

深海マリンブルー 君は笑う
微笑んだ 白い月に 手を広げ
「もう大丈夫」 君が好きだよ
白銀の瞳が 愛しくて
一生の愛を 誓ったんだ

ほんとうに 大切なものは
案外 目に見えないのかも
いつもそこにいる 幸せが
何よりも 尊くて 幸せなのだから

深海マリンブルー 僕と さあ
繋いだ手 離さず 飛び込んだんだ
「もう大丈夫」 僕がいるから
藍の波に 誘われていく

この海で ねぇ 幸せになろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

(作曲にどうぞ)【深海マリンブルーに、よろしく】(歌詞)

【ここから解釈の時間】
とある昔の話。貴族の家柄である少年が、家を飛び出し、砂浜を歩いていた。そして、死のうと思って海の中に飛び込んだところ、亜麻色の髪の人魚姫と出会う。
そして少年は彼女と星の降る夜、密会するようになっていた。

少年が自分の不甲斐なさを伝えると、人魚姫は「そんなことは無い、あなたが好きよ」と告げてくれた。その日から、少年は自分を変えようと一生懸命頑張りました。

しかし、人魚の肉を喰らえば不老不死になれるという噂を聞きつけた少年の親が、その人魚姫を捉えて殺してしまいました。
少年はそれに激昴と絶望を抱き、人魚姫を連れ出して、自分も人魚姫も一緒に海に帰りました。

歌詞にある『藍の波』は愛ともかけ、「幸せになろう」は「死合わせ」とかけました。

メリーバッドエンド!最高!!

男女関わらず、ボカロ曲でも何でも構いません。出来たら一報ください。

もしよろしければ。。。使ってやってください。。。
むしろ一緒に制作したいなんて方がいましたらいつでもお待ちしておりますので。

何かあれば、プロフィールのTwitterまで。

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投稿日:2018/08/16 21:08:07

文字数:621文字

カテゴリ:歌詞

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