《A1》
僕はただの凡人。至って
普通の一人の少年。力
なんて無いし、死にたく無いし、
だから背を向け走り出した。

もしも僕が戦った果てに
人知れず朽ちたとしても、別に
この世界が辿る未来は、
何一つ変わらない。

《B1》
“考えてみればなんて事ない”そんな
ことがありふれたこの世界は、
自分の都合の良いように
簡単に白く塗り潰した。

“自己犠牲が美しい”なんて
そんなのただの刷り込みなのに、
何の疑いも持たない奴らは
せせら嗤いに消されてくんだ。


《S1》
あぁ、もう、面倒だ。なんで
正義を掲げて立ち向かう?
軋んだ体を引きずりながら
満身創痍を決め込んで。

諄(くど)く光ってる心魂は、
散々僕を僕を照らしてった。
目障りな程の実直に、
苛つくのを隠せずにいた。



《A arrange ver.》
生まれた時に言われた「君らは
選ばれし者なんだ。」って。ただの
押し付けだって、思ってたって、
誰もが目を逸らしてた。

だけど君は嬉しそうに「これで
みんな救えるね。」って言った。あのと
きの顔が何故か頭から
今も離れないんだ。

《B short&arrange ver.》
不条理と矛盾で飾った厭に
黒くくすんだこの世界じゃ

ひたすら真っ直ぐ信じた奴らが
歪んだ笑顔に呑まれてく
んだ。


《C》
例え僕のせいで世界が滅びても
「ざまぁみろよ!」って僕は嗤うだろう。
勝手に全部諦めて、当たり
前の顔で絶望してさ。

テンプレみたいな台詞を吐いて、
周りの視線が僕を串刺した。
綺麗事で取り繕った
言葉はひどく汚れていた。


《S arrange ver.》
あぁ、もう、ウンザリだ。なんで
“正しい”奴らが死んで逝く?
背中に感じた確かな熱が
“慢心だった”と告げたんだ。

淡く光ってた眼光は、
段々陰を落としてって、
最後に君は僕に言った。
「あぁ、死にたくないな。」って。

あぁ、もう、わかってんだ。所詮
僕らは誰かの身代わりだ。
無力に正義だけを詰め込んで
漫然と生きてきただけだ。

鈍く光ってた感情は、
淡々と根を伸ばしてって、
気付いた時には僕はもう、
ナイフを持って走っていた。

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【曲募集】零のヒーロー

全自動人間洗濯機が欲しい。

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投稿日:2018/09/03 14:29:15

文字数:918文字

カテゴリ:歌詞

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