棺から目を覚ます
隣に粗大ゴミのシール貼る君が
変わらない部屋の中
漂う死臭 窓を開け風を通す
別にこれと言って何もないけれど
君の目に映る僕はまだ
死んでなんかいなかったようで
腐った日々に上から落書きして
「ねえ見て」って言う君の笑顔を見ていたい
ずっと人間でいたい
まだ我が身じゃないような
恐る恐る顔を手で触ったりして
地を這うようななんてことない日常も
きっと君の手にかかれば
明日いいことがありますようにと願い
あったかい布団に潜る
おやすみ
何もないはずがないこの世を
棒に振った僕の墓に唾を吐け
勘違いで死んだってだけだろう
あとは死ぬだけってくらいの人生plz
あれからも変わらず何もない世界
ある日鏡をふと見るとそこには
目も手も足も心も
耳も歯も鼻も面構えも
腐った見覚えのある僕が
こちらを見てた
当たり前だそりゃそうだ
何か起きるの待ってるだけで
動かないんじゃ
君がいたって僕は僕だ
足がすくむ
特売日だからって二人外に出た
何か特別で大きい
形も分からない理想をくくりつけて
歩けるはずがなかった
「私だって何もないよ」
両手を突き出しヨロヨロと歩きだして
ずっこける君の背中に僕の笑い声が当たる
これでいいの
「今日はカレーにしよう」
「いいね」
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