灰色のナイフを逆手に持ち
体内の異物を掻き出していた
遠くの方の蒸気が只雨に変わる

見慣れた方の錠剤に似ていた
それはチェリーと体液の味がした
吐き気が誘う快楽、また視界が回る

つまり、鳥のように自由に
誇り高く自由に
君と僕は自由に
移り変わりゆく時間の中を

失くした何かも忘れていた
じめついた空気が清潔に感じた
空腹もまた情欲もとうに消えていった

画面に誰かが裸でいた
足下で二匹の蜚蠊が死んでいた
ぼやけてゆく輪郭が只自分に見えた

つまり、鳥のように自由に
誇り高く自由に
君と僕は自由に
移り変わりゆく時間の中を

灰色のナイフを逆手に持ち
体内の異物を掻き出していた
遠くの方の蒸気が只雨に変わる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

遠くの方の蒸気

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投稿日:2012/12/30 19:01:07

文字数:316文字

カテゴリ:歌詞

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