こんにちは!鴨川宗平です。

だれもいない古い駅のホームで
冷たいレールに耳をあてると
遠い国で消えた歌のつづきが微かに聞こえてくる

それはかつて誰かが空へ投げ捨てた
小さな嘘と約束のかけら
線路のすきまに生えた雑草のつぼみが
その音を吸い込んで静かにふくらんでいる

きみは覚えているだろうか
言葉を失った日の空の色を
夕暮れの終わりと夜の始まりのあいだに咲く
名もない色の花びらを

わたしはその花びらを一枚ずつ摘み取って
透明な水に浸し
誰も知らない毒薬をつくる
それは触れた者の記憶をほんの少しだけ書き換える薬

きみの悲しみがただの昔話に変わるように
わたしの痛みが風の鳴り響く音に化けるように

世界はいつも正しすぎるカタチをしていて
はみ出した気持ちの行き場を探すだけで
すりへってしまうけれど

ここにある落とし物たちは
みんな同じ理由で傷ついている
すこしだけ欠けた皿や
針の折れた古い時計のように

それらを並べて小さな箱を作り
誰も来ない森の奥深くに埋めてしまおう

ふたを閉める瞬間にこぼれ落ちた
一滴の涙が
やがて地下深くで冷たい鉱石に変わるまで

わたしはここで静かに待っている

誰かがその石を掘り起こし
懐かしい匂いに胸を痛めるその瞬間を

途切れたメロディの続きを
声にならない息の白さを
永遠に抱きしめながら

あたたかい体温を忘れた指先で
冷たい空気に線を引く
描かれたかたちは瞬く間に消えていくけれど
世界にはたしかに傷跡が残る

その傷跡からあふれだす青い光が
いつかきみの夜を優しく塗りつぶすだろう

遠い日の幻を抱きしめたまま
わたしはまた新しい物語の頁を開く

すくい上げた砂が指のすきまからこぼれ落ちていくように
時間も表現もすべては指をすり抜けていく

それでも手元に残ったかすかなぬくもりだけを信じて
この場所で歌い続ける

声が届かなくなるそのときまで

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月を食べるクジラが吐き出した朝

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投稿日:2026/07/24 08:59:57

文字数:805文字

カテゴリ:AI生成

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