君はまだ知らない
真っ白な私の中で蠢いてる血色の愛を
何も知らないまま抱きしめた腕の中で
小さな毒針を刺した
甘美な薔薇の世界で私は待ち続けてる
苦い珈琲口に含んでこの物語は進み出すの
憎しみは砂糖には変えられず
意味を持てない涙に混ざる
薬のような味は舌に堕ちて
私を煽るみたいだった
君が他人としてすれ違ってく
何度叫んで壊したくなっただろう
私の事を何処まで勘付いているのでしょう
君の隣の人は…
真っ赤なルージュが好きだった
だけど君と出会った日を境に
何もかも捨てて新しく変えたのよ
君色に染まる為に
呼び出し音ばかりで君はいつも電話に出なかった
冷めた口調で私を避けるみたいに遠くへ離れて
さよならを言いたかった
どうせなら大袈裟に傷付けたくて
何故君は私の顔を見つめることなく手放したの?
ちくりとする棘が責めるみたいに私の現実に詰め寄るの
君がくれたものは何も無かった
思い出すら残らずに消えてしまう
愛しさだけが狂い咲いたこの花に命を吹き込んでる
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