君とクレヨンを買ったんだ
茶と青のたった二色だけ
ほんとは緑も欲しかったけど
「いらないね」って笑ったね

大きな一枚の画用紙に
好きなこと沢山書きました
クレヨンいっぱい減っちゃった
当たり前だけど
少しだけ悲しくなりました

大きな画用紙はもういっぱい
君と僕の落書きでいっぱい
なんだか"アレ"に似てないかな？なんて

今日見たこと全てが
君の全てになるんだよ
だから目を開けて見ていてよ
ほらしっかりと見ていてよ
この現状を君の目に…

今も起こっていることを
君と僕と見ていこう
だから逸らさないように
この現実から逃げないように…

書いた絵はどこか寂しかった
青の上に塗られた茶色
上と下は足りなくて白色
「やっぱり緑も必要かな？」
そう言って緑を買いました

最後の一個だけだから
君に書かせてあげました
君は嬉しそうな顔で笑いながら
緑で文字を書いたんだ

減っていくのは一体、何だろうか？
増えていくのは一体、何だろうか？
聞こえるかい、これが悲鳴なんだよ
何かの悲痛な叫びなんだよ

だから逃げ出さないで
しっかりと前、見つめていよう
この現状を君と二人で
出来る限り変えていこう
そう考えたんだ

最後のヒトカケラを
君から借りてこう書いたんだ
何の絵か分からない絵の上に
真ん中に大きく
緑の文字で…

青の上に重ねられた茶の
その上に重ねられた緑の意味は
今この瞬間だ
僕が書いた文字でね
君は涙を流しました

僕達が今、描【えが】いたもの
これから先、描【えが】くもの
それは今の『地球』なんだよ
これから先の『地球』なんだよ

君とクレヨンを買ったんだ
茶と青と緑のクレヨン
この先のこと分からないけど
二人で変えていければいいな