黒夜

「夢は叶うんだよ」
そんな君の言葉　響いてる。
真剣な君のその
眼差しがちょっと　怖くなった。
「馬鹿みたいだね」と言った。
でも君は　笑って
「僕は　ずっと夢を追うのさ」
だなんて　差し出す手
私は握り返す。
馬鹿みたい　夢を見ていたとしても...

あなたが私にしたこと
その重大さ 教えてあげる。
その１ 私を裏切ったよね
その２ 私を罵ったよね
その３ 私に手を出したよね
その４ 私を捨てたわよね
ただで許してなんか あげないわ
私に熱い“乞い”をしなさい？
ほらほら 熱く熱された情熱が
消えない内に 謝りなよ...

言いたくても 言えない気持ち
本の向こうの 私のこと
鳥籠の中 一人ゆらゆら
膝を抱えて 涙流すの
本気を出せば 何でも出来るよ
それは誰にも言えることよね
貴方を見たら 勇気なんて
欠片に変わる キラキラ光る
私を捕らえたまま 離さないの
それは貴方が悪いのに...

君の切なそうな声 それはいつも
見たくない その表情も
我慢しているだろう？ それもいつも
すぐ逃げる 僕の弱さも
きっと 君は僕以外を 選べない…
だから 「好き」なんて言えない僕に
余計 君が涙を見せるんだ
戸惑い さらに言えなくなるんだよ
言えない 僕を どうか許して…
映像に残るのは 切ない...

目の前に 不思議なウサギ
ここは何処だか 分からないけど
差し出した 手をとったとき
音は止まり 此処は濁る
包帯を 巻いたウサギは
私の手に そっと触れてくる
震えてる 私を見ては
包帯を取り 全てを知らす
スカート履いた ウサギは笑う
「僕はあなたの ゆめものがたり」...

生まれたとき すでに
たくさんの“想い”
目の前 埋めつくし
溢れていたの
そんな中で 生きていけない
埋もれていく 僕の叫び
それならば 全てを捨てて
「君だけだよ」 なんて
いい加減 飽きてきた
そんなありきたり いらない...

壊れてしまった この身体
大切に 扱ってきたのに。
たまには酷いことも したけど
それでも ずっとずっと共にしてきたんだ
あと 少しで 僕は 壊れる
寿命だ なんて 言わないでほしい
だから 壊れた ことにしといて
いつか 必ず 修理が出来たら
一番 先に 行くべき場所は
君の隣なんだから。...

空に浮かぶ雲　見上げ
風は優しい　夕凪
君は草を握りしめ
僕を見て　微笑んでいた
「この先ずっと、一緒にいたい」
切なげな笑みを　照らす夕日
あのとき君を見れなかった
そんな僕の弱さが情けないんだ
僕らを照らす　夕日の赤さを
僕と君と見てたんだ　ずっと...

独りで　歩くこの夜道で
光が　眩しいと妬んだわ
空には　満天の星なんて
あるわけない　なんて愚痴ってたり
いつも二人だったはずのこの道
独りで歩く　寂しさが　分かる？
闇の中を　ただ　歩くのよ　ずっと
貴方の隣の女を　恨んで　さァ
闇夜に浮かぶ月も見放したわ
復讐に駆られた　女の笑顔に...

深く 深く 堕ちていくのは
誰の想いだっただろうか
淡い 淡い 気持ちを胸に
ひとり 目を閉じた
清い 清い あなたの想いに
答えられずにいた私
遠い 遠い 小さな金平糖
掴みたくて 掴めない
あの時 あの手を掴んでいたらなんて
今更よね 戻れない...

生まれてからずっと
傍にいた君のことを
こうして 想ったのは
いつからなんだろうか
あぁ 許されぬ愛を
君と過ごしたけれど
この愛は 叶わないよ
双子だから
例えば 叶ったとしても
ずっと傍にいたとしても...

貴方は知らないでしょう？
私のことは興味なしなんて
そんなの最初から知ってるわ
馬鹿にしないで
私はただの玩具じゃない
違う 違う 違うのよ
こんな私にも意思はあるの
だから早く痛みを…
私に生【セイ】の実感を
もっと もっと 切り刻んで...

つまらないから
逆に面白いのよ
ねぇ、思わない？
公園に出来た小川
水を飲みに群がる鳩に
空き缶蹴ってゴールイン
環境破壊と誰かが言った
構うもんかと私は言った
全てのことは 関連付いて
連鎖させてく 負の連鎖...

空に浮かぶ 月の中
餅つき兎は抜け出した
全てが嫌だと 叫びながら
幸せな夢 見続ける
籠の鳥は囚われて
使えぬ翼を動かしながら
小さな中を飛び回る
ずっと瞳は 空を写して
それが当たり前 それが普通
そんな世の中 悲しくない？...

僕の友達はキラキラ
綺麗な輝きを放って
綺麗な声で啼くんだ
ちょっぴり鬼畜な部分もあるけど
それはご愛嬌なんだよね
たまに赤く濡れてしまっても
輝きは消えないんだ
ほら 君が一番 僕の体温を
身近で感じてる
ただ友達が欲しいだけ だから...

手に入れられないものほど
腹が立つのはどうしてだろう
抑えきれない衝動に
駆られて身を滅ぼす
なんてしないけど…
どうして私じゃないのか
全く分からないけれど
そっちじゃないよ
こっちに来た方が楽しいよ
早くおいで、私の元に...