~第3章~
    勇気ト幽鬼

私は毎日このお菓子を時計塔の街までお菓子を売りに行っている

幸せをこの手でつかむため・・・

今日は夜なべでお菓子をつくっている

いつもより、一手間かけてつくっている

今回は赤い実のジャムの中に少しだけハチミツを入れてみた

味見をしたけど結構いけるね

私は座っていた椅子から立ち上がった瞬間立ちくらみがした

やっぱり一睡もしないとこうなるんだね

寝たいけど、我慢して私はお菓子を作る

私はお菓子を作っているのに熱中しすぎて、時間を忘れていた

外ではマールド教会から聞こえる9時の鐘が鳴り響いていた

私は慌てて売りに行く準備をした

今日こそ誰かが買ってくれると信じて私は家を出た

そして私はある決断をした!

あの廃村を通る!

あの廃村はとっても怖い雰囲気で包まれてる

誰一人としていない無人の廃村

そこに勇気を振り絞って私は通って見せる!

時間もないし仕方ない

小走りでいけばすぐ抜けるよね

私は恐る恐る廃村へ向かっていった

・・・数分後

私はついに来てしまった・・・廃村に・・・

そして廃村の壊れかけた門をくぐり

廃村の中を通っていく

この廃村に来たのは初めてだけど

こんなに天気がよければそれほど怖くない

・・・と思った瞬間

突然浅い霧が出てきた

普通に周りは見えるけど不思議すぎる

入る前は霧なんてなかったはずじゃ・・・

私はすごく怖くなった

足も震えてきた

だけどここまで来たからには通り抜けるしかない

私は精一杯走った

そして走っていた途中に・・・

「マッテルヨ・・・」

え・・・?

今何か人みたいなのと通りかかった気が・・・・

そしていまの声は男の子・・・?

「きゃああああぁぁぁぁぁ!!」

私は大声をあげ、今まで出したこともない速さで走っていった

いまのはもしかして幽霊!?

この廃村でのテロ事件で死んだ子供?

それとも何かのイタズラできた実在する男の子?

私は現状を整理しようとするたびにこんがらがっていく

そして疲れた私はそこに膝を地面につけてしまった

そしたらそこはもう街だった

霧もなく

とても明るい街だった

何かよくわかんないけど

無事(じゃないけど)街についたようだ

もう絶対あんな廃村通らない!

でも、あの廃村のおかげで時間にはまにあった

さて今日もお菓子を売ろう!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

林檎売りの泡沫少女 第三章

第三章連続投稿です!
林檎売りの泡沫少女いつ聴いても泣けますね

閲覧数:80

投稿日:2013/05/03 15:27:54

文字数:1,016文字

カテゴリ:小説

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