“あなたが心配で”と
濡れ衣のように張り付く冷たい熱

剥がす覇気も持てず姿勢を固め

虫の生まれる時の匂いがするよ

遠い夏日に帰ろうと手を引いて
この世とあの世を往来する

不意に冷たく
氷菓子くちびるに触れて

引き戻された僕は
悪戯を仕置きで返す

笑う彼女はしっかりと生き人で

僕は夏の蟲にさらわれるところだった

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夏往来

散文です。ご自由に活用してください。

閲覧数:51

投稿日:2013/06/24 19:33:35

文字数:162文字

カテゴリ:その他

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