1
カラン コロン 鳴らしている
1人になって間もない少女
カラン コロン 鳴り響く
きんきん煩い金切り声
明日はまた 違う日が
来ればいいのにと願うほど
白々しい 同情の瞳が
この世の何より恋しくて
歪んだものなど 無いんでしょ
ねえ 催眠にかけられて
甘い蜜に溺れてしまえばいい
花吹雪の最中 奇妙な踊り子
拙い旋律 綴って果てろ
煙管とかんざし 味方につけて
造られた笑顔 溶かしてあげる
2
カラン コロン 枯らしている
涙の代償 耳元揺らぎ
カラン コロン 振りかざす
恩を仇に百万返し
昨日はまた 同じ顔で
"消えればいい"と願うほど
嘘にまみれた指先が
この世の何より愛しくて
条理不条理 意味もない
さあ 催眠から目を覚まし
虎すらも騙す女狐
香り艶やか 彷徨え踊り子
誰も聞く耳 持ちゃしない
着物も帯すらも 泥にまみれて
不細工仮面を 剥がしてあげる
*
カラン コロン 近づいてる
逃亡愛情 捨て行く同情
カラン コロン 薄らいでく
"あたし"と"アナタ"の
赤い糸
花吹雪の最中 奇妙な踊り子
拙い旋律 綴って果てろ
煙管とかんざし 味方につけて
造られた笑顔 溶かしてあげる
汚い笑い声を ついに晒せば
明日は巡って 昨日になった
首筋流るる 冷たい雫
聞こえたのは 下駄の音
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