見上げれば浮かぶ月 まるで闇の中の滴
輝きを失わず照らし まやかし映す鏡
 
嗚呼 歳月重ねど傷跡を癒す術は無く
千の季節辿るとも巡る夢現
 
紡いだ欠片 ざわめく枝葉震え
果たされぬ約束 薄紅 染まりゆく体
絡まり交わる密の味 酔いしれ
幻 儚く霞めども


見下ろせば沈む影 それは深く爪を立て
とめどなく溢れるは歪み あやかし集う寄木

罪の香り枯れる罰
そっと身を委ね
 
咲けぬならば炎よ焼き尽くすがいい
灰となり降り注ぐ雨に流されてしまえ
凍てつく風この実を散らして踊れ ひとひら
静かに溺れども


鮮やかに艶やかに命は芽吹き
春風に揺らめく炎は刹那を燃やして
狂おしく美しく咲き乱れ 夜桜

眠りが訪れど朝焼け待ち焦がれ

春の雪のように
夢は溶けて消えた ──

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夜桜

閲覧数:63

投稿日:2023/07/07 13:23:18

文字数:340文字

カテゴリ:歌詞

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