逃避行の宛ても、溺れる僕には見えないや。
息をやめたい程、舞うそれは完璧すぎたんだな。
「ご多幸」なんて、震わすとまた汚れちまうから。
今日もやはり満開ならば、僕は目を瞑っていよう。

甘く抱きしめたそれは、気付けば折って仕舞った。
罪状を数え倦ねた指先を、冷え切った心臓で温めた。
遠く、深く、寒い場所へ。二度と、二度と、二度と、二度と。
逃避行の宛ても、溶けてく僕には見えないや。
消えて終いたい程、不可逆は痛すぎるんだな。
「善かった」なんて、吐いた矢先に崩れたから。
今日もやはり満開ならば、僕は目を瞑っていよう。

如何して斯うして歌ってるんだろう?
歌っても君に届かないのに。
君に届いてはならないのに。
届いたとて何も変わらないのに。
遠く、深く、寒い場所へ。逃げる、逃げる、逃げる、逃げる。
逃避行の宛ても、溺れる僕には見えないや。
息をやめたい程、君は完璧すぎたんだな。
「ご多幸」なんて、震わすとまた汚れちまうから。
今日もやはり満開ならば、僕は目を瞑っていよう。

甘く抱きしめたそれは、気付けば折って仕舞った。
罪状を背負い倦ねた心臓は、指先の余熱に冷やされた。

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今日も満開ならば僕は目を瞑っていよう。

楽曲「今日も満開ならば僕は目を瞑っていよう。」の歌詞です。

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投稿日:2021/04/04 18:31:53

文字数:493文字

カテゴリ:歌詞

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