夜の闇に包まれていく 紅の空

一つ、また一つと消えていく 人の影

皆みんな家路を辿る

『おかえり』の言葉求めて

『ただいま』の言葉抱えて

最後に残るのは いつも僕一人

心の中で呟く『ただいま』は誰にも届かない

月は佇み 仄かに闇を照らす

夜空に冴え渡った 涼やかな虫の音

それは切なく耳に響くだけ


闇の中へと溶けていく 街の音

一つ、また一つと消えていく 窓の明かり

皆みんな眠りに落ちる

今日の日に『さよなら』告げて

明日の日に『また会おうね』と

最期に想うのは きっと君のコト

心の中で呟く『さよなら』は誰にも聞こえない

星は瞬き 仄かな光を灯す

瞼の裏浮かんだ 儚げな幻

それを掴むことなど叶わない


皆みんな笑顔で歩く

『おはよう』の温かい声

『ありがとう』の優しい声

いつでも想うのは 君といた日々


心の中溢れ出す『ありがとう』を君に伝えたい

満月もほら こんなに輝いてるよ

澄み渡る秋の夜空 哀しみはその向こう

涙零すことはもうしないから

幾千もの輝きよ 憂いの影消し去って

やっと見つけられた君の星(ひかり)

そこにもうすぐ行くから待っていて

必ず君の下へと……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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秋の宵

季節をお題にしてみた歌詞。
短詩の『秋空』と『秋の暮れ』も一応繋がっています。

閲覧数:118

投稿日:2012/01/28 17:35:19

文字数:525文字

カテゴリ:歌詞

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