顔も見なかった、見れなかった。
その姿さえ、曖昧で分からない。
思い出や願いを詰めるはずの瓶には罪が入れられていた。
どれだけ後悔の言葉を重ねても貴方には分からない。
償いの気持ちで何かしようとして、出来る事は貴方に向けて歌うだけでした。
貴方には言葉さえも早すぎるけれど、せめて気持ちだけは伝わって・・・。

考え足らず、自己主張もない、生き人形がある所にいました。
愚かなその娘は世の中の悪意など分からず、人を信じる事をやめませんでした。
寂しがり子猫に甘えられたのが全ての始まりだなんて人形は分からない。
人形に欠けていた様々な何かを人形自身も埋めようともがいていました。
寂しさや孤独を埋め合うだけの仲ならいらない、間違ってた。
子猫が人形に与えたのは人形が求めていた「理想郷」。
入り浸り人形と寂しがり子猫は行き違い重ねては埋めようとしてた。
マスターに逆らう事を覚えた人形は「理想郷」にのめり込んだ。
いつの間にか、「理想郷」が人形の故郷になってマスターの気持ちを考えずの日々。
その時が幸せなら後がどんなに辛くても耐えられる気がしてた。
従わず人形は子猫の言いなり、いい道具。
従わず人形はマスターに飽きられ、言葉の刃を身に受け続けた。

マスターは人形の自己主張を子猫のせいにしました。
人形は子猫を庇う事を止めないでマスターの怖い手から守っていました。
暑い、暑い、真夏の日。
「理想郷」の友と人形は子猫の提案でプールに行きました。
移動手段は赤茶色の大きな車。その運転手と人形が会った。
それがこんな結果に結びついたと知らず・・・。
運命の歯車はカラカラと鈍い音立てて廻り始める。
子猫は新しい主人見つけて甘えてばかりの道選び。
人形を満たすのは今度は運転手でした。
人形はただ甘える事や優しくして貰う事を満たしたかった。
マスターは厳しくて優しくする事を忘れていた。
もっと優しさが幸せが欲しくて欲しくてマスターをさらに裏切ったあの日々。
その時に満たされれば後がどんなに苦しかろうが構わなかった。
意思なし人形は運転手の思うつぼ、まさに「人形」
意思なし人形はマスターの助言をひとつ聞いて、分かった真実。

人形は後悔を知りました。後悔から学ぶ事を知りました。
そして学んだ事を次に活かす事を知りました。

顔も知らない貴方から宝物を奪います。
名も知らない貴方から宝を奪います。
それは罪深いこと。
人形は貴方から宝物を奪う決意をしました。
それは長い長いマスターと運転手と人形の寸劇の始まり。
罪深い人形を貴方は許さないでしょう。

もっと考え深ければ、自己主張出来れば、みんなは傷つかず、貴方から奪う事もなかった。
人形は流れる何かが分からず、首をかしげた。
貴方から宝を奪う事が辛いわけじゃないのに、「なんだろう、これ?」
足取り重く、考え遠く、辛さだけがこみ上げて人形は迷子に。

今、貴方から宝を奪いました。
人形は一安心、なのに流れる何か。
今、貴方から沢山の希望を奪いました。
後にあるのはもどかしさだけ。
今、貴方から時を奪いました。
もう分かるでしょ、ほっといてよ、知らないよ、全部・・・。

大切な貴方から奪った宝物を糧にして人形は「ニンゲン」になった。
貴方から宝を奪ったその罪は許されないでしょう。
償うために精一杯、負けずに、めげずに、今日も息してます。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

タカラモノモラ

現実にありそうな、いそうな少女の物語です。
実際にその少女になったつもりで詩を書きました。

閲覧数:88

投稿日:2012/12/12 15:53:31

文字数:1,403文字

カテゴリ:歌詞

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