#28-4「みんな、マスターのために」
ミクを預かって、一か月もたつと、会話くらいは出来るようになってきた
ミクはとても素直だった
それはマスターに「メイコさん達に迷惑をかけないようにして、いい子にしてまってて」と言われたからなのだろうか
「ミク、アイスあるけど食べる?」
「あ、いえ、おかまいなく…」
しかし、逆にいうと子供らしさがまるでない
「ミク、何か欲しいものない?買ってきてあげるわよ?」
「大丈夫です。メイコさんとカイトさんにお任せします」
そして、とても他人行儀だった
そんな生活をしていた、ある日の夕方
寮の電話がなった
それをメイコがとる
「え?!ミクが!?」
それは突然だった
なんと、ミクが万引きをしたというのだ
その連絡をうけて、メイコとカイトは急いで、警察署にむかった
「ほんとうにすみませんでした。ちゃんと言い聞かせますので…」
メイコは警察の人にぺこぺこと頭を下げた
ミクはカイトに連れられて、一足早く警察署を出た
「ミク!どうしてそんなことしたんだ!」
カイトの厳しい声に、ビクッと反応するミク
「いいかい?ミクはいけないことをしたんだよ。わかるよね?」
カイトの口調が幾分優しくなった
ミクが黙ってコクリとうなずく
「……どうしてそんなことしたの?」
「どうやら、レターセットが欲しかったみたいよ」
カイトの質問に、警察署から遅れて出てきたメイコが答える
「レターセット?」
「たぶん、マスターに手紙を書こうとしたんじゃないかしら?そうよね、ミク?」
メイコがしゃがんで、ミクの目を見て、優しくいった
するとミクがコクンと首を縦にふった
「それくらい買ってあげるのに……」
メイコがそういうと、ミクが泣きながら弁明を始めた
「だ…だって…それだと、マスターのいってた…ぐすっ…メイコさん達に迷惑かけないっていうのに…ぐすっ…反しちゃうもん……そしたら…私…いい子じゃないから…マスターが迎えにきてくれない……」
やはり、ミクはそう思っていた
マスターとの信頼、約束を懸命に守ろうとしていた
「そっか……辛かったわね。でもね、ミク。社会のルールを守らずに、約束を果たしても、マスターは喜んでくれないのよ」
メイコがミクを抱きしめていった
「そうだよ。それに、僕らはミクに迷惑かけてもらいたいな」
「え?」
カイトのその言葉にミクは理解できていない様子だった
「そうよ。もう、ミクは私たちの大切な仲間なのよ。家族なのよ。家族にくらい迷惑かけなさいよ」
メイコがミクの耳元でそうささやく
「でも…マスターとの約束が…」
「大丈夫だよ。あの人は必ずミクを迎えにくるよ。約束したからね」
カイトが笑顔でミクを励ます
「私たちのこと、本当の姉や兄だと思って、もっと頼って。おねがい」
メイコは目に涙をためつつも、笑顔でミクに話しかけた
ミクは2人の優しい言葉と、優しい笑顔を見て、心の壁が崩れる音がきこえた
「……うん…ごめんなさい……うわぁぁぁぁん」
そして、メイコの胸に飛び込んで泣いていた
これがミクと打ち解けるきっかけになった出来事だった
そして、カイトとメイコは、マスターが迎えにくるまで、ミクを守ろうと心に誓ったのだった
コメント1
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ご意見・ご感想
june
ご意見・ご感想
ミクちゃんは自分の中で壁をつくってたんだな…。
マスターとの約束を守るために。
素直で純粋だ……
それに比べてうちのは…
やんちゃ娘だww
ある意味素直ですけどねw
2012/05/31 19:17:00
しるる
少し意味を勘違いしてましたけどねw
ミクちゃんがメイコ達に家族といってもらって、初めてマスター以外の人を信用した瞬間ですからねw
2012/06/01 02:19:48