azur@低空飛行中の投稿作品一覧
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「あなた、私を馬鹿にしてるの?」
豪奢な玉座から、うら若き美貌の王女は冷たく相手を見下ろした。
広く天井も高い室内に、高い声が余韻を残して鈴のように響く。
壮麗な大理石の柱と贅を凝らした黄金に飾られた謁見の間に見えるのは、玉座のリンと背後に控える家臣が2名、そして目の前に跪かせた蒼い髪の青年の姿だけ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第10話】後編
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おぼつかない足取りで自室へとたどり着く。
「ミク様?どうなさいました」
扉を押し開き、出迎えてくれた侍女の優しく気遣う声に、ミクは糸が切れたようにその場に座り込んだ。
「ミク様!?」
「ローラ・・・お兄様が」
どこか呆然としたままの声音に、駆け寄った侍女の顔に動揺が浮いた。既にどこからか知らせを聞き...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第10話】中編
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「お兄様が・・・、クリピアの王女に求婚・・・」
届いたばかりの知らせを、ミクは緩慢に繰り返した。
簡単なはずの音の羅列が上滑りして、まるで頭の中に入ってこない。
全身をすっぽりと薄い膜に覆われて、周りの全てが遮断されてしまったかのようだ。
目の前で安堵に沸く閣僚達の姿さえ、ひどく遠い景色に思える。
...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第10話】前編
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深い森の
暗がりから
聞こえてくる
あの歌声
きらきら 木漏れ日に
透ける翅(ハネ)揺らし
小さな足 軽く
風を踏み 跳ねる
草の輪 見つけたら
不思議に出会う鍵...【採用歌詞】 森のロンド 【動画完成】
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(Aメロ)
窓辺に降る 月の調べ
追憶 誘えば
木漏れ日さす木立の向こう
振り向く貴方の姿
(Bメロ)
無邪気に笑い交わしては
冷たい流れ跳ね上げて
閉じた世界で二人きり
指を絡めた...【没歌詞】 水妖姫 ~ウンディーネ~ 【リメイク予定】
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妖精の取替え子
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瞳の記憶
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『私を襲ったものは間違いなく、クリピアのものです』
『噂は真実だ。王妃に謝罪の必要はない。クリピアは王妃を襲った不届き者を捕らえて、差し出すべきだ』
公式に発せられた二人の言葉は、そのままクリピアへと伝えられた。ボカリアへも同様に。
知らせは王女の耳に、そろそろ届いている頃だろう。
城内は慌しかった...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第9話】
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茜に染まりゆく街を 見下ろす鐘塔が
響き 人々が家路を辿る頃
窓辺で優しい刻を見つめてる私の
胸を 一陣の風が吹き抜けた
あの日からどれだけの季節が過ぎただろう
愛おしい面影は今もなお心揺さぶるけれど
大空高く羽ばたけ 朝焼けの雲を越えて
目覚めた翼広げて 風に乗り翔けぬく果てへ
辿りついたその場所...【採用歌詞】 名もなき一陣の風となり 【完成版】
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けだるく白い真昼
無くした影を探す
顔のない迷子はどこへ行ったの?
淀む時の怠惰に気も狂いそう
私を突き動かして もっと強く
目覚めよと鳴り響く 貴方の歌声で
渇いた夜の底で
安らぎ求め喘ぐ
聞こえない あの日の歌をなぞって
止まぬ街の狂騒 裂けよとばかり...【採用歌詞】 a pain 【フル完成版】
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窓際 グラスの底で色づいた影を落とす 澄んだ硝子玉
お洒落に飾りつけ満足 後は忘れて いつの間にか見向きもしない
ビー玉 あの頃 私の宝石だった 今はただの硝子玉
夏祭り 夜店でねだって買ってもらった
アルバムの満面笑顔
小さな指 色とりどりの一粒摘んで
覗き込めば不思議な世界の扉
水をたゆたい 炎...【曲募集歌詞】 びいだま幻想 【(むしろご自由にお使いください)】
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新しい歌
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波音を背に橋を渡る。
あんなに追いかけて来るようだった波音は、今は穏やかに包み込むようだ。
大通りに出たところで、ミクは人気の無い通りにひとり佇む人影に気付いた。
供も連れない姿の、金髪の青年に目を見張る。
「どうして、ここに?」
驚く少女に、男は呆れたように肩を落とした。
「この間、恐ろしい目にあ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第8話】後編
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街も寝静まった夜中、ミクはひとり城を抜け出した。
どこか行きたい場所があるわけではない、ただ部屋でじっと考え事をしていることに耐えられなくなっただけだ。
外套に身を隠し、何かに追われるように人気の無い街を当て所なくさ迷う。
やがて、ひとつの場所でミクはその足を止めた。
「ここは・・・」
港と街を繋ぐ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第8話】中編
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人知れず保たれた平穏に、火種を投げ込んだのはひとつの噂だった。
シンセシス国王妃の命を狙ったのはクリピアの手の者である、というものだ。
密かに囁かれるこの噂を知った王妃の父であるボカリア大公がクリピア王女へことの真偽を問い、それが真実ならば速やかに犯人を差し出し、シンセシス国王と王妃に詫びよと告げた...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第8話】前編
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春の道 晴れたら 扉を出よう
白い靴で踊るように
約束の時間には早いけれど
朝露残る花を摘み あの人に会いに行くから
今を盛りと咲き誇る 花は私の恋心
今を盛りと咲き誇る 花は摘まれて散るばかり
嘆きの涙に溺れて あなたを探す
終わりの見えない悪夢(ゆめ)から覚めない
嫌いになったわけじゃないなら何...【曲募集歌詞】 オフィーリアの遺言 【(むしろご自由にお使いください)】
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鏡の向こうで差し招くのは
見慣れた面影 知らない瞳
『不思議の世界へ さあ参りましょう』
二匹の子猫がお見送り
軽い足取りで 川を跳び越え
小高い丘から あなたを探す
こちらと思えば はたまたあちら
逃げる影を追い 駆けてゆく
遠い声 呼んでる
白と黒の子猫が...【採用歌詞】 少女迷宮
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夜毎 奏でる音楽 響く歓声 背に乗せ
天幕と共に広い世界を巡った 遠き日……
深く静かな海の底
懐かしい夢を見ながら朽ちてゆく
壊れた木馬を訪なう 君は誰?
ひらひらと尾びれ揺らして 優しく奏でる歌声
鬣を梳く白い指 光透かす波色の長い髪
嘆くは軛(くびき)に縛られた四肢
もしも自由に走れたら
水...カルセルリフデ*百年戀歌(taman様の【深海カルセル】に勝手に捧げるオマージュ。)
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『今夜0時(コンヤレイジ)』
短いメッセージ
濡れた髪であなたを待つ
互いに素顔 隠して
気まぐれ装う遊戯(ゲーム)
Candle 夜毎舞い遊ぶ
揚羽のように踊らせて
真昼の嘘 眼差し交わして
微笑む深夜(よる) 駆け引きの罠(*字余り)
密かに拳銃(じゅう)を忍ばせ...【歌詞募集曲応募用】Candle Night Butterfly
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国王のそれにしては飾り気の少ない執務室で、レオンはぼんやりと過ぎていく時間を数えていた。
何をするでもなく物思いに沈むというのは、彼にしては随分と珍しい行為だ。
刻限は既に深夜に近く、物音ひとつない室内は静かだった。
王妃はとうに部屋で眠っているだろう。
深刻な話がひと段落ついたところで、やっと少女...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第7話】後編
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自室の扉を閉ざすなり、彼はその場にしゃがみ込んだ。
「やられたよ。まったく役者だな、君は!」
視線を上げ、傍らで笑う少女を恨めしげに睨みつける。
「どうやって、ここに?ボカリアからは何の連絡も届いていない」
「私、ひとりでも馬にくらい乗れますわ」
「・・・王妃殿は病弱で、慣れない土地に体が合わずに臥...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第7話】中編
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王宮内は騒然としていた。
謁見の間に集められた家臣らが、口々に交わす噂や考えが入り混じって、広間をざわざわと人の声が満たしている。
それを一段高い玉座から見下ろして、年若き国王は溜息をついた。
「今日集まって貰ったのは他でもない・・・――」
「城下で王妃様が何者かに襲われたというのは真実なのですか!...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第7話】前編
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抜ける空 長い上り坂
風に揺れる浜ゆりの花 手を振って
砂まじり 細い道なり
頂上めざしサンダルで駆け上がる
見下ろした はるか 果てない地球(ほし)の碧(あお)
まだ後ろの 君を呼ぶ
追いついて 息をつく君に
寄り添い 言葉もない景色に手を繋ぐ
いつまでも 貴方と二人 こうして
綺麗なもの 見つけ...『散歩で見つけた・・・』歌詞募集曲応募歌詞
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目覚めは明け方近くのことだった。
小さく咳き込む呼吸に、浅いまどろみの中にいたカイザレは飛び起きた。
良く出来た人形のように身じろぎひとつしなかった少女の睫が震え、うっすらと瞼が開く。
「ミク!」
「お兄様・・・」
カイザレの呼び掛けに、かすれ気味の声が応えた。
ぼんやりと煙る碧の瞳が、まだ薄暗い部...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第6話】後編
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扉の開く音に、メイコは居住まいを正した。
「待たせて申し訳ない」
「いえ・・・、こちらこそ、こんな所まで押しかけてすみません」
立ち上がりかけたメイコを片手で制し、部屋に入ってきた青年は小さなテーブルを挟んだ向かいの椅子に腰を下ろした。貴族らしい鷹揚な振る舞いだが、幾分乱れた青い髪や精彩を欠く表情に...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第6話】中編
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街の中心を貫く大通りを馬が駆ける。
衛兵達が道の左右に人々を押し込めて、人々はその向こうで常にない事態にざわめいている。
今は丁度、夕刻前の市の経つ時間、最も街が活気付く時間だ。
通常ならばこの時間帯に通りを無理に空けさせるのは極力避けるところだが、今ばかりは彼もそれどころではなかった。
先導を務め...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第6話】前編
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人混みの中を早足に進みながら、ミクの気持ちは弾んでいた。
知り合ったばかりの友人に会いに行くからだ。
気の進まない結婚の憂鬱も、この時だけは忘れていられる。
その友人――メイコは、ミクにとって特別な友人だった。
彼女はこの国で出来た最初の友人であり、そして数多いミクの友人の中でも類を見ない人だった。...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【幕間】
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活気付く大通りで、レンはひとり重い溜息をついた。
気に掛かるのは勿論リンのことだ。
あれから一晩の時間をおいて一先ず怒りは収まったものの、朝からずっと沈んだ様子で部屋に篭もったままなのだ。
朝も昼も、今ひとつ食の進まなかったリンのために、レンはあてもなく市場を歩いている。
「参ったな。あんまり長く時...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第5話】
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「何よ、あんな女!」
舞踏会から戻ってからの、リンの荒れようといったらなかった。
並ぶものなき大国の頂点に君臨する彼女にとって、他人から軽んじられるなど、屈辱以外の何者でもない。気まぐれに話し相手に選んだ青年から、すっかり存在を忘れられたことに、彼女の自尊心は傷ついていた。
その前にレンが彼女に見蕩...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第4話】
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近付いてくる人影に、花嫁は伏せていた顔を上げた。
会話も無く寄り添う二人は、まるで美しい絵のようだが、互いを見つめるでもない視線はどこか余所余所しく、ぎこちない。
「お兄様・・・」
その声に花婿もやっとそちらに視線を向け、蒼い髪の青年の姿を認めた。
二人の男は無言で向き合い、儀礼的に会釈を交わした。...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第3話】後編