タグ「曲有」のついた投稿作品一覧(26)
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悲しい話をひとつしようか
さよならを言うつもりはないけど
宇宙の四隅を繋ぎ止めたら
切り取って天井に飾る予定さ
真夜中の海に抱かれて眠る
惑星を降りて逢いにいくため
絵画にするほど遠くないから
涙さえ零せずに音を立てた
博士号なんてなくたって
あの星の名前はきみと言う...プラネタリウムと青い惑星
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夜は軋んで 回り出す
息を潜めた間に
君が霞んで 溢れ出す
花に溺れた指から
You say "It's moment." in memories.
昨夜(ゆうべ)誓った 約束
街は目覚めて 動き出す
もう直ぐ。
Sherry,Sherry,Sherry.
ただ なくなって消える...the room in end.
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36.3℃ アイロニックな午後
この残部も砕いてよ
足りない数字から 抽出された
「僕」を象り 仮面にする
アンダーワールド、どうして? また君の所為で
僕は今日も ろくに眠れやしない
アンダーワールド 甘美なそれは張りぼての
偶像だって わからないのかい
五臓六腑 浸すのは怠惰
レゾンデートル量り...アンダーテンダーワールド
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きっと笑えないな
もし世界が綺麗なものになったとして
君が此処に居ないのなら こんながらくた
慈しんだ夕日
数えるほど何故だかとても悲しくなる
永遠などは欲しくないと嘘まで吐いた
その長い指に捲られた本はさ
215頁で止まっていて
ラストシーンは多分一生やって来ないよ
なぞる文字が揺れてる...リフレインループ
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浸かった指 君まで届かず
ぼやけた視界 掌で覆った
何百回目かの強がりを
雨で流して、流して
千切れた青に目が霞む。
沈んでく君が
足りない上肢が
蝕んだ声が
此処で蹲っていて
落ちていく夕日が...水葬
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段々思い出せなくなる、あなた
まぶたの裏 焼き付いた光景
剥がれず
きっと泣いてしまう
わかっているから離せなかった
きっと最後になる
わかっていたのに離したかった
あの人はどっちだ
ねえこのまま溶けてくんだろ
その内忘れてしまうんだろ...Blind
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あなたが残した傷に埋もれて
あなたの残した愛を平らげて
熟れ過ぎた檸檬は処分せずに
薄く切って飾る
あのひとは永遠になったから
交わした約束ももう要らないね
無機質な呼吸確かめた後
下ろす瞼、綺麗
Eternal eyelid
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浅い眠り繰り返して 繋いだ夢、脆く
尖る背骨なぞりながら 夜に凭れ掛る
あの日君が寂しそうに呼んだ三日月には
いくら待てどいくら待てど辿り着けないまま
踊ろうか 唄おうか 白い腕を引いて
さよならを一秒で 済ませば大丈夫
永遠の紛い物 上手に縫い付け
草臥れた約束が 土に還るまで
いつか君にあげる為...LastDance
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わたしの瞳がビデヲだったら 良いのに
それなら何一つ零さずに
あなたを此処に写し取る
わたしの瞳がカメラだったら 良いのに
それならシャッターを切る度に
あなたを切り取り、残せた
あなたの癖を覚えましょう
離れていても大丈夫なように
あなたに花を捧げましょう
今では悲しくなるだけの...花とレコード
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花になって 雨になって
月になって 君の所まで
音になって 雪になって
星になって 君の心まで
指になって 声になって
愛になって 君が笑うまで
逢いにいくよ 逢いにいくよ
逢いにいくよ 今夜はおやすみ
君の髪が 靡く度に
隙間からさ 覗いた景色は...your season
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引き裂かれてく モラル
紛いものの タイトル
息は自分でするの? アンリアル
手配された アンコール
色を忘れた アンソール
ニセモノと踊り狂うこの世界
ほら いこうか
どこか 遠い処へ
大丈夫さ きっと ばれやしないから
君がこの手を選び取ってよ...アンバランス・セカイ
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揺蕩う四十度
逆らう本能と
五日の他人
其れは其れは 優しい牙で
朱い朱い 彼女を噛んで
終わり際に 仰いました
「御縁があれば、其の時に」
泳ぐ様に 騒ぐ様に 喘ぐ様に
或いは宛ら恋の様に 散る
然様ならと 云った癖に 自ずと二人...浴槽心中
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もう 壊れてる
トリックなど 存在しない ほら
漏れ出した 閉じ込めてた筈の色が
錠は落ちてしまった
揺れ動く君の陽炎
燃えて燃えて 軈ては
灰に変わるのだろう
あの日の嘘は 美しかったね
花のような 永遠の傍で
そう 踊ってる...PAINt
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君のこと好きだよ
死んでも多分好きです
ごめんね
光などなくても
ひたすら君を探せる
本当さ
すべての雨を凌いで
笑わせてやりたいのに
ばらの花が 咲くように
笑う君を 思い出す...ばら
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あの愛情 そんな口上
わたし受け入れず あなた押し付けず
柔軟なミステリアスボーイ
お前じゃなきゃ駄目って云う癖に
お前がいいんだよって云う癖に
傷付け合ったわからずや
「やさしかった」じゃ意味無いや
曖昧 三センチ
まだ 心地良かった 日を覚えてる
その感情 どんな対応?...曖昧センチメートル
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あなたに逢えるかと 昨日
瞼を閉じてみたばかり
呆れているかな それとも
さよならを云いに来ました
平気だなんて口にして
だけど本当は 嫌だな
もう少し あの人に
もたれ掛かって 話をして
あと少し その腕で
ぎゅっと抱いていてほしい...瞼
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誰かに出逢う度 浪費する心は
惜別のために 殺がれてるようだ
路地裏の猫たち かわいらしい模様
なにかが怖くて 泣いているようだ
瑠璃色の指先に挿す
左手薬指にアカイロ
揺らめいて漂う先に
君はゐるのでしょう?妄想中。
お慕いしています。
秘密が移ろう時だから...はつ恋、純情中。
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リーベ、僕のことなんて忘れてしまってね。と、嘘を吐きました。
「そうね、それが一番ね。」なのに君はどうして泣いたんだい。
リーベ。
くたびれた劇場で絶え間なく、ピエロは笑っていた。おどけながら。
この口はいつだって、容易く「滑稽。」と吐けたんだ。云えたんだ。
あまりにも、あまりにも、美しく眩い光。
...劇場のリーベ
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冬のにおい 雪のしらせ
感じる頃 君はやってくる
まばらに散る 白がやがて
地面を隠し 賑わい出した
あかいマフラー 編んで プレゼントしたら
君はきまって 少し笑った
おてて繋ぎ おうた歌う
今年もまた 君がいてくれる
ひとり おうちで
食べるミートパイも さみしくない...スノー・マン
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「御涕一ツ頂戴。」
「不幸は二ツ下さい。」
おやおや、又随分 貪欲でいらつしゃる。
此方は今日も宴
絵空事等、宜し。
あヽ、其奴は肴に 持つてこいぢやあないか。
雨の日の 闇に潜む
鬼の町 行つちまへば
まう弐度と 戻れぬと謂ふ。
見つからぬ様に 御注意。...鬼
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浮かぶ 閉じた瞼 あなたの手 滲んだ 憧憬
意識 遥か遠く 感覚は そこに残したまま
昔 聞いた話 なんだっけ? もう一度 教えて
意識 繋ぎ合わせ 繰り返す 忘れずにいるため
これにて。
わたしが影なら あなたは光
寄り添う 口実 使えなくなるね
笑ってみて。
沈む 重い躰 水の中 泳いだ 錯覚
...雨と意識
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もしも あなたを海が
深く沈めてしまったら
投げた四肢に 体温を 削り取って与える
灰を 悲しい風が
遠く攫ってしまったら
冷えた骨に くちづけを 繰り返して眠ろう
降り注ぐ光が わたしを照らしても
風化したそれでは 呼吸ができなくて
あの器具で生かして
有り触れた気休めで良い...光合成
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あちこちを染め上げて
腐敗した道をいく
何も見えやしない
雷鳴が響くだけ
ああ 埋もれているのは 誰
役立たずな脳が理解をしない
赤い ヽ ヽ 宵
青い ヽ ヽ 空
白々しい 薄い縁
さあ いらして 暮れる前に...お迎え捜し
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Do you have any plans this evening ? ho,ho.
I want to get to know you better. Fuu,Fuu.
あの時 君と目が合った
瞬間から 熱がほら
体の中消えずに どうにかなりそうなの
わかってるわ この気持ち
どんなことかくらい...tell me darling
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愛想笑いはいつも僕を護るの
嘘を吐かない時はいつも怖いの
誰も触れないように奥にしまっておくの
寂しくないの 言い当てなくて良いの
その爪先が いつしか伸びて
僕を切り裂きに来るんじゃないかな
そうなる前に 僕はナイフを
研いでおかなくちゃ 駄目
ない ない ないんだ
強請り続けた理想...愛とナイフ
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冷えた心の臓 拾い上げて
壊れかけた轍を踏む
朽ちるまでのカウントダウン
愉快に弄ぶタウン
幸福なふりをするには
余りに困難な降伏
かなぐり捨てることさえ
Mr.Rabbitにお似合いな
Mrs.Labyrinthの求愛
君の中の善も悪も 選べないのならば...Mr.Rabbit