揺蕩う四十度
逆らう本能と
五日の他人
其れは其れは 優しい牙で
朱い朱い 彼女を噛んで
終わり際に 仰いました
「御縁があれば、其の時に」
泳ぐ様に 騒ぐ様に 喘ぐ様に
或いは宛ら恋の様に 散る
然様ならと 云った癖に 自ずと二人
口付けヲ交はすでせう
冷め出す四十度
鳴る、鳴る、鈴の音と
何時かの忠告
混ざれ混ざれ 浴槽の中
縞と縞の 模様の間
なぞりながら 落した涕
「御縁があれば、こんな事には」
分かつみたく 育つみたく 裂くみたく
若しくは宛ら嘘の様に 咲く
此の侭でと 溺れる裏 内緒で二人
後悔ヲしたのでせう
泳ぐ様に 騒ぐ様に 喘ぐ様に
或いは宛ら恋の様に 散り
然様ならは 厭な癖に 態と嘯く
恋路ヲ笑ひますか
掬い上げて 惹かれ合って 恋をして
例えば可憐な花を模し 散る
どうかどうか 金魚鉢に 映った姿
其レすら奪はないで
浴槽心中
金魚と猫の恋の噺
小説/初夏の爪→http://piapro.jp/t/et8w
2010.12.31 かぴばらさんが楽曲を提供して下さいました!ありがとうございました。
http://piapro.jp/t/LNz_
コメント1
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もっと見るパチリとまばたき瞬き辺り
しやなりしゃなりに歩いてありんす
かみなりが鳴りに枕並べて(なべて)
髪なり指なりしならせありんす
花の盛りは一時(ひととき)瞬き
まばたき羽ばたき様はてふてふ(蝶々)
わっちにあっちは眩しいようで
やれ我が蜜ほど苦くはあらん
「わっちに花など似合いやせん」
「されど並みの...花盗人宵待話(はなぬすびとよいまちばなし)
一色
Aメロ
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白紫(ハクシ)の森の虚(ウロ)のなか
石の卵に 落とした命
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Bメロ
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ゆうらん ゆらん
ゆら ゆらり...音色絵本
一色
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言ったぼくに苦い顔する
「水に味なんあるかいな」って
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排斥で成り立つ世界で
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水にだって味があったって
「真の真水は甘いんや」、と
語る白髪のおっさんおって...あまみず
一色
心恋ふ幼いこの思慕を
占う紫陽花 摘まむ指
束の間の事と解っても
尚悲し性に 流るる
金魚の紅を剥がしてまで
雨に打たれ泣きを見た
アア、麗カニ散ツテミセマセウ
しゃなりしゃなりと三途を歩く
もう如何しようも無いのなら
この躰どうぞ 御好きになさって...修羅と桜
かぼちゃを下さい
喉を傷めた曇りの日
音無い声大人しくも
呻き疲れ翳りの陽
映り込んだ窓に自分
何気ない日常はいつでも
無味乾燥、時に甘く
液晶越しの他人事も
ひと瞬き、刹那苦く
知らず突き飛ばした子どものように
不意に知る喉の痛み...はらりらら
一色
詰め合わせ
seasons
少年少女モラトリアムズ
尖る
兎角変わらぬ恋の道
月喰い
遠距Re;恋eye
ぐるぐるり
mama
Time waits for no one....junkbox
かぼちゃを下さい
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ご意見・ご感想
かぴばら
使わせてもらいました
大晦日に失礼します、かぴばらです!
パソコン液晶の心配、ありがとうございます。
彼(彼女?)も瀕死ながら何とか年の瀬は越えられそうです。
そして年越し間近で申し訳ないですが、こちらの詞に曲を付けさせて頂いたのでご報告に参りました。
http://piapro.jp/t/Jl6A
合わせて書かれた「初夏の爪」もすごく素敵だったので(最後、金魚なのに「溺れよう」と思う部分が印象的でした)、是非曲を書きたいと思っていたのですが、作っている内に最初にイメージしていた雰囲気と少しずれてしまい、詞とのマッチ具合に余り自信がありません。
一人でこんなに沢山歌詞をお借りしていいものか・・・、という後ろめたさもありますし、不採用として頂いても勿論構いません。
また、修正等幾らでも受け付けますので遠慮なくお願いします。
ともあれ、私自身とても楽しく製作できました!
いつも素敵な詞を有難うございます^^
2010/12/31 14:14:36