むーとの投稿作品一覧
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全部夢ならいいのに
全部嘘ならいいのに
時が経てば経つほど
褪せない言葉ばかり
今は悲しい思い出より
楽しかったことが辛い
あなたの名前を今も消せないまま
失くした影を追いかけ続けて
どこにも行かないでと叫んでみても
届くことのない願い...消せない名前
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蒼白い月はもう
見飽きたと呟いて
紅く染まる時を
未だ待ち続けてる
深く冥い夜に
紅を身に纏い
降り立った姿が
忘れられないまま
一目見るや魅かれあった
赦されない二人の出会いは...蒼月蝕
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長い髪が好きだって
言ってくれたのはあなた
ずっと離さないからと
言ってくれたのもあなた
最後にあなたが残した
言葉が今でも離れない
どうして私を一人にできるのよ
約束が欲しいわけじゃない
夢なんて語らなくていい
夜の雨に消えた背中追って...Still In Love
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まだ僕は小さいからと
教えてはもらえなかった
窓際で空を眺めて
来ない君 待ち続けてた
何して遊ぼうかな
今日は雨降りだから
ゲームでもしようかな
君に選ばせよう
またねと手を振ってた
遠い夕陽の影...紫丁香花
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雲の彼方に翳る翼よ
赦されぬなら どうして出会う?
遙かな記憶の中に眠った
叶えられない夢を見る少女
途切れた思いを継ぐ者はなく
遡る時は止まらないまま
夏の陽射しも 光る水面も
小さな願い 届けられない
掬い上げる度 零れる涙
時に愛し愛された者でも...And I Reiterate...
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ひとつだけ気持ちにカタがついた
「これでいいんだ」と自分で決めた
なのに せつないのは何故?
困ったことに思ってたよりも
ずっとずっと厄介かもしれない
けれど悲しいことじゃない
時が全て 癒してくれる
そう信じるしかないから
夜風よ 今はまだ止まないで
もう少しセンチメンタルでいい...夜風
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困ったな 「二人仲良いね」って探り入れられても
困ったな 「つきあってるの?」なんて真顔で聞かれても
困ったな あいつの好みなんて全然わかんないし
困ったな 「協力してね!」なんて断れるわけないし
大事な友達が恋してるのは
あたしの腐れ縁の男友達
もしもこの子とあいつがうまくいったとして
あたしはど...困ったな
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退屈は日々に綻びを作る
悪意の数だけ傷は深くなる
掛け替えのないと思ったものさえ
失くしてしまえば容易く忘れる
目眩を覚えた瞬間に
白と黒の視界が砕け散る
世界の果てで紅に咲く
君の瞳に見つめられて
戻れぬ途と知りながら尚
蒼白く燃ゆ月と Dancing in the dark...Dance in the dark
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いつも通る道とは
違う道を選んで
ふたつ角を曲がると
不意に風が止まった
朱い空を背に
微笑む人がひとり
僕に問いかける
「君はだあれ?」
巡り巡る季節に
置き去られた面影...夕凪ヱトランゼ
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遠く消える茜色
数えるのはやめたけど
あの日からずっと
ここにいるよ
先に手を離したのは
確か私の方から
どうしようもないと
わかってたの
さよならの意味が違う
二人の影...幽玄メモワール
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少しだけ躊躇してすぐに
顔を上げ大地を蹴った
間に合うならこのループも
悪くないね
途切れ途切れ時計の音
目眩がする程の焦り
眠らない大きな街を
一人走る
いつも夢見てたあの自由は
こんなはずじゃなかったんだ...アンチ・フリーダム
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月の灯りに照らされて
今日も貴方は独りきり
月の紅さに晒されて
今日も貴方の待ち人は来ない
月の翳りに焦らされて
今日も貴方は眠れない
月の蒼さに抱かれて
今日も貴方の待ち人は来ない
貴方の為と言いながら
私はこの手を離した...赫朋从 -アカツキビト-
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ただ過ぎてくだけの日々に疲れ
屋上の柵を乗り越えてみた
何かがあったわけじゃないけれど
何もないから面倒になった
「勿体無いな、まだ若いのに」と
空から突然聞こえた声は
紫色の髪をたなびかせ
「ちょっとキミに提案があるんだ」
鳴らない鈴を私に
そっと差し出して言った...輪廻の音
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目には見えない
あれやこれやを
棄てるためには
どうするの?
感情ならば
忘れればいい?
でもねそれじゃあ
駄目なのよ
溜まり溜まった
嘘や欺瞞が...error_log
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舞い踊れ 粉雪逆巻く
白い闇の中で
幻と見紛う
儚い夢の続きのように
わかるはずもないと
心閉ざし視線そらした
キミの声はとても
寂しそうに響く
雪を見る目は遠く遠く
どこか違う場所をさまよう...風紡ぐ雪の詩
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例えば言葉だけが正義なら
僕らの正義は届かなくて
例えば力だけが正義なら
僕らの正義は小さすぎて
答えに迷い また
動けなくなる
それでも誰かの笑顔が見たくて
今日も僕らは走りだす
理屈なんかじゃない
言葉や力より強い絆と...TRUST & BRAVE
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古の書に伝わる花
千の病を治すという
床に伏したままの
愛する人のため
若者は今日も山を越える
どこに行けば咲いているのか
いつになれば咲いているのか
誰に尋ねたって
誰も知らない花
若者は今日も谷を渡る...Lyyli
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赤錆びた檻の中で
足掻く度に羽根落とし
立てた爪は傷ついて
カナリアは鳴けないまま
薄暗い部屋の中で
朝も夜も知らないの
蒼い月の下でさえ
カナリアは鳴けないまま
遠く遠く遥か遠く
愛された記憶は朽ちて...カナリアの檻籠
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どうでもいい
どうでもいい
そんなこと
どうでもいい
嫌い 嫌い
訊いてない
訊いてない
そんなこと
訊いてない
嫌い 嫌い...garage of garbage
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喜びも悲しみも
消えながら増えてゆく
またひとつ忘れたら
またひとつ繰り返す
生まれ消えて逝くだけの
人を嘲笑う様に
時は止まることもなく
今を過去に変えてく
手にすれば飽きるのに
失くしたら欲しくなる...時綴り
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殺されたのは わたしの理性
その指先が カーブを揺らす
キミが混ざる
今は言葉なんて無力
キミが混ざる
爪を立てて藻掻く真夜中
in the sleepless night
"赦されない"と 呟いたって
繋がるように 出来ているから
欠けてしまった わたしの理屈...inbreed
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奇跡とか偶然とか
不確定すぎて好きじゃないの
ありきたりでもいいから
会いたかったんだって言ってよ
引き寄せあうチカラは
必ずわたしを導くわ
奇跡でも偶然でもない
あなたの待つステージに
あなたがいるから
わたしは今日も歌えるんだよ...ウタウチカラ
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楽しみにしてた僕のレモンソーダ
気付いたらいつの間にか飲まれていた!
「だっていつまでも置いてあるんだもん」
だからって勝手に人の飲むのかよっ!
ついついお互い大声になり
些細なことで大喧嘩
だんだん後には引けなくなって
もう知らない!とそっぽ向く
ただ「ゴメンね」と言って欲しかった…
今更どうでも...レモンソーダ
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短い物語の
幕が静かに降りる
次の季節にはもう
続いていかないらしい
仕方ないよと2回
声にするのがやっと
次の言葉の前に
雨粒がこぼれてた
最後は笑ってよ
ありがとう 楽しかった...最後は笑って
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どこまでも広がる空の下で 冬を待つ妖精たちの声
いつも君とここで見ていた風景は 今もそのまま
遠い記憶かさねて…
In the snowy night 僕らは同じ夢を見ていた
2月の空に舞う雪の中 歩いていた
永遠の意味さえ知らなかった2人には それでもよかったのに
いつも何か少し違う気がしていた ...In the snowy night
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言葉を伝えるだけで
私は満足だけど
あなたはきっと困るね
断るより他にないから
選ばれない寂しさは
報われない悲しさは
吐き出すことも出来ずに
ただ私を蝕んでゆく
避けられるのは嫌
このままでいいかな...ビター・トローチ
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産まれた時からあなたを知ってるのよ
お祝いの人形(ドール)が私マリー
閉じた暗い部屋 いつでも二人きりで
私はあなたの腕の中
「マリー、君だけが友達」といつも言ってたのに
このごろ外へと出かけては 知らない匂いを纏うの
そっと あなたを私から奪うのは誰なの
(Bloody Mary)
優しく教えてよ...Bloody Mary
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空はとても遠すぎると
諦め顔の君は言う
どこにも行けないからこそ
どこかへ行きたくなる
僕は僕の進む道を
君は君の進む道を
選んだということにして
格好つけた
だけど
伝えたい言葉がこんなにも残って...アヤメ