いつも通る道とは
違う道を選んで
ふたつ角を曲がると
不意に風が止まった
朱い空を背に
微笑む人がひとり
僕に問いかける
「君はだあれ?」
巡り巡る季節に
置き去られた面影
遠く近く響く声
子供みたいな笑顔
夕凪のヱトランゼ
瞬きする刹那に夢を
夢を見てるみたいで
まるで現実味がない
そっと触れた指先
少し 冷たかった
一歩進むたび
景色が遠ざかってく
ここはどこだろう?
君は誰だ?
通り過ぎる季節が
重なり合うまぼろし
影を朱く染め上げる
泣き出しそうな瞳
夕闇のヱトランゼ
泡沫色に消えた言葉
君とここで会うのは
多分初めてじゃない
その帽子を覚えてる
昼と夜の隙間に
迷い込んだ黄昏
振り返ればいつもの景色
巡り巡る季節に
ひとつひとつ残した
小さな影を集めて
大切に抱きしめた
夕凪のヱトランゼ
零れ落ちる夢にさよなら
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