ReAgの投稿作品一覧
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掌で揺れる水面に 月光は融けてひんやりと
ふと馴染んだ歌が浮かびます 無性に会いたくなりました
普通に日々を重ねて 一瞬の感動を打ち上げた
夏も終わると僕らは気づきます まるで栞を差すように
眠らない藍の深く 周波数に乗る
光が消えた後も 文字列は泳ぐ
夜の肩へ 星の魚 言葉の海を煌めかせ進め
青...フィラメント・ラスト
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夏が終わる音を待つ
最終列車が光を描いた
醒めない夢に憧れていた
周波数の羅列を泳いでいる
空と繋がる夜を待つ
跨線橋の屋根によじ登った
醒めていく夢に溺れそうだ
から 僕も混ざりたかった
貴方には見えないよな
鮮やかな青の裏で探すから...Ophiuchus
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「ねえ もっと潜ろうよ 言葉一つ聞こえない位に
もう いなくなったっていいから ただ この手を叩いてる」
「ねぇ 喉を浚うように 口を衝く泡は歌の痕
もう 嘘を付いてもいいよ まるで硝子越しの宇宙」
この藍に融かして 君を説き伏せて
茜さす出口の先を聴きたかった
まだ眠れないから 夜しかない空に
反...コラージュド・アンコール
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憧れも忘れ去る速度で僕だけ大人になっていくのだろう
人をした分だけ歩いた果て 影だけが背丈を伸ばして
体温も通過する温度でいつかは言葉になっていくのだろう
何を失くした? それさえ知らないまま まだ夏は終わりも見せずに
息を止めても届かないから 歌を書いても敵わないから
透明な何かを探していたんだ
...PM10:00
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いつしか散った星の影が 届いて2つ 3つ 4つ
掴めなくて知った傷は 今でもずっとこの手を引いて
空っぽだった胸の奥に 鼓動が2つ 3つ 4つ
巡り出した赤い熱に 確かな音が響き出した
捧げる歌を携えながら 歩いて来たこの路で
捧げるための小さな訳を 歩み行くその支えに
遠くまで来たん...青
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冷たい水をください
僕らが歌い終わる理由に
救いがあったと
信じたいから
さようならって優しすぎるね
出会えない奇跡みたいに
例えば白い灰になっても
変わらず抱いてくれたら
瞳を閉じて笑えば
それ故夢から覚めるよ...弔水
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懐かしい匂いがする。
火薬と人々の喧騒、屋台の蒸せた空気。
幼い頃、親友のあいつと巡った夏祭りを思い出す。
「冬になったらオーロラを見たい」なんて言っていたっけな。
だけど結局、二人で見ることは叶わなかった。
忘れたくない思い出の一つだ。
「あいつを残したいから生きる。」
そんな風に、俺はその足跡...【ソングノベル】Aurora Project
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そして最後の花が舞う 燻ぶ温度と火の欠片
胸に抱えた孔と今 僕を燃やして朝を待つ
立ち止まる人よ その路程にも迷う意味を
項垂れた日々にたゆたう世 また雨に眠る
さようなら そんな言葉では足りない 出会える日を待っていた
揺れていた 石菖の影さえ恨んで 独りで泣いて
尚も希望で在れ と
そして最後の...希望で在れと
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空っぽの右手で拾った夕闇 透明だった声を聴いてたんだ
形をなぞる指の隙間 思い出す毎に名前を付けた
夜は今も降り続くから まだうまく笑えないみたい
錆びた稜線や雨の点描に 隠したことだけ覚えている
拙い歌を 暮明に掲げる歌を 大人になってしまったけれど
拙い歌を 憧れに続く歌を 携えいつか逢いに行く...ストロボ・フィラメント
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風が吹くからまた僕らは目を閉じて
君が笑ったから茜が紫を帯びた
つまらないからただこのまま終われたら
だけど笑っていた 言葉の少しが揺らいで
青冴えた潮風は季節の残像
僕らはもう少し生きてしまった
そんな体でさ
さんざめけ人の子 永遠の手前で
ただ延々と息も止められずに
風になるのはもう僕以外 目を...透明メイカー
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白黒はただ白黒で
雲に落ちる陰は陰鬱だ
虚飾を蒔いて待った芽吹きは
春を告げず後悔が育った
少年はまだ少年で
空を切った夜は空虚だ
心を絶てた僕が並べば
憧れなんて誰かが言うかな
泡沫の泡 たゆたふ風穴
終わりを知るクラムボンの片...透過ロジー
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夏の匂いを思い出した そこで話した冬のオーロラ
用水路横 花に神楽 打ち上がる喧騒も 傍にいる
袖は青藍 金魚掬い 思い描いた冬の二人も
灯籠に込め 夜を往け 立ちくゆる煙に 色は融け
白い百合が散っていた 暮れた日差しに揺れていた
いつの間に日は経って 往ってしまって ねぇ まだ
戻らないことも...花想、残滓、夏の記憶
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夜空の果て 星の眠りへ
愛を語った声を重ねた
遥かな時 伝う連鎖の
どんな全てもここで抱いて
生まれた時聴いた言葉に
君の息吹も遠く感じた
億分の位置 星を揺らして
見えぬ全ても意味を重ねる
君へ手を振る そんな日には
にぎりしめた笑みをただ代わりに...レティクル
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夢の中で叫んでたのは
君へ宛てたつまらない歌
目を覚まして消えて行った
言葉たちを探してみる
報われなくたっていいよ
救われなくたっていいよ
ただそこに一握りの希望があるのなら
忘れられたっていいよ
僕が消えたっていいよ
ただそこに残されてく思いがある...continue
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いつか僕が空を飛ぶ頃、
うろこ雲の終わる場所へ行こう。
遠い夜にふし浮きして
風の中で星の雨を見よう。
さあ歩き出そうか。
まだ心がある。
もう、こんな体はきっと要らないよ。
ああ、ここまでそう
さまよって知った全てに
君が生きていたから。...飛行船
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地平の終りまでも望み
静けさの一粒を探す
月光を隠す暗い夜で
声の無い 邂逅を信じ
集めて繋げるために
澄ませた星振る歌は
無くした姿の欠片
五感を瞼に集め
大きく開いた目
朽ち果てて生まれ...クランチ
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斜陽の果て 幾つかの言葉が
僕らをまだ駆り立てているだろう
逸らすたびに 感じ取る痛みでさえも
僕らをまだ 摘み取りはしないから
茜色に染まる
僕らの思いならば
色褪せた日々の音も
奏でて行けるだろう
転ぶたびに 作り出す決意があって
僕らはまた 駆け出していくだろう...茜
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前に進むため君は笑ってた
砕けた海に浮かんだ街で
いつか癒えると信じるために
僕らは今でも抱えているよ
失くしてきたもの 落としてきたもの
その度拾い集めた傷の深さを
残しあえるもの 忘れられぬもの
それが痛むのなら意味になるんだろう
何を探す時 僕は悩むだろう
息する価値を求めた果てに...Still here
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声を無くした 時の狭間に答えを探す
遠い陽炎 張り巡らされた惰性の中で
揺れる 揺れる 揺れる
世界を刻む 刻む 刻む
創生の音を紡ぐ銀河で
思い焦がれた星へ向かう波の位相に
誰一人さえ息を忘れて ずっと
この旅の果て 望んでいる 到達の灯を
周期を数えて歌った夜
光度の果てさえそこにある...Hello world
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呼ぶ声がするんだ お別れの時間さ
ただここに居すぎた さよならを告げるよ
僕が消えても君を刻めたなら
きっとここで生きてるよ それが望みで
両耳を塞いで映らない何かを
ただ独りで探すよ ヘンだって言われても
FとGの間で 君は呼ぶんだ
大丈夫 大丈夫 大丈夫 まだいける
夜と朝の間に 誰が無くすの
...最期の夜に
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さざめく空 ほんの少し大気の色に熱を帯びた
重なる弧に帆を向けた 鈍ゆ風に憂う中
幾千の想像と現実の為に幾億の生命と憧憬が消えた?
夢に惑い嵐となり一陣に舞う塵となって
消えてゆく 消えてゆく 消えてゆく
ここに在るのは灯火 消える宿命の紫電にも似た
いつか失う誇りと 故に手にする透明な...鈍ゆ風
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そして揺らげ夜空の水面
いつか願ったオーロラへ翳す
遠く遠く旅立つ君へ
いつまでも祈っている
携えたランプ越し
燈って消えてゆく色素は
透明なままでいいと
静かに今 歌う
花火を合図に僕らは走った
「明日のため」なら今日はきっと無為だ...aurora project
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雨の夜が鮮やかな波形になる 失くしたものに混じれぬまま
僕はそこに残された未来の痕 昨日の影に四肢を託す
推し量れど憂うほどの意味などない
ただ少しの言葉だけを残せるなら
今も腕を揺らす微圧は きっと虚像に沈んだまま 君がいない道
けれど僕は生きていくだろう 握り締めた温度を手放したままで
無味の先...誓いの証明
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微睡みの灯は今
最後の熱を抱いて落ちる
救いといつか
帰りゆく日を夢見て
空は微熱を醒まし
君との距離を微かに笑った
積もった白に登った少年は今も
届け 届けと歌う
僕らはゆく 祈るように
降りゆく季節の光度と...last to winter
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Rest In Peace この血漿が透かせたあの命に
足掻き続けた時を果たしここへ刻む
人が日々を描く 崩した輪郭を倣って
そして刺さる痛みに代わり残った記憶と風雨を焦る
じきに夜は尽きる 焼け付く東門を眺めて
例え焦げるとしても僕は 彼らの墓標になれるだろうか
Rest In Peace あの命...水彩
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幻想の中 夜の不眠を
追いかけてなお歩く
僕たちはもう全て無くして
千光年を続けていただけ
囁いていた
ただ望む空
茜のホロウ
あの夏を想う
生まれた時を刻む世界は
どこかの誰の声より遠く...Good bye world
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喧騒に取り残されたら
ここで朝焼けを待とうよ
いつの間にかこんなにも遠い
場所へ来たんだからさ
さよならを言ったら
会えないような気がして
涙を焦がした夕景
言葉さえ途切れる頃
きっとこの街も染まるよ だから
雨の後見つけた欠片を握っていた...Berta
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Hello Hello 僕らは祈りを重ねる
拙い願いは 両手に溢れて
Hello Hello 遥かな光を目指した
幼い背中は その手を伸ばして
生まれては消える灯に
託し合うこの小さな鼓動
揺らいだ心にただ 確かな痕を刻んだ
失くした時からなお 一続きな足跡で
変えられないこの日々を
還られ逝くその...Carved
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揺れていた逆光と夜を待つ下り坂
僕よりも背の高いその影と茜色
河沿いの陽炎を切り裂いた一筋が
僕達の境界を指し示すかのように
轟音を立てて夜に落ちるような
あの飛行機だけが行き先を知ってた
その音が止まる頃振り向けば上り坂
さよならを告げるようなその影は滲むだけ
河沿いの陽炎を切り裂いた一筋は
僕達...【作曲:Ristさん】茜色、飛行機雲【曲先】
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星を消し去る音
ここは箱舟
言葉を失って
次を探す人の手
もう行き着く場所は無い
膨れた波が
今は縮んでいく だけ
さよならを
告げるように ただ
空が消えるよう...【作曲:浜鈴Pさん】終焉【曲先】
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