タグ:クリプトン6兄弟
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真っ白な平原にスキーウェアを着たきょうだいたちが楽しげに遊んでいる。
「ミクさん、これぐらいで良いでしょうか?」
「わぁっルカちゃん早ーい」
ミクが褒めているのは、丸い雪玉をころころと転がして、ルカの腰ぐらいまで大きくなった雪玉のことだ。
最初の雪玉を作る時点でのんびりしていたミクはまだルカの...電子世界の雪だるま
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編み棒片手にミクが唸っている。
熱心にやっていたらしいが、どうにも不格好で、ほどいたり編み直したりを繰り返しているせいで、毛糸が絡まり始めている。
「ミク姉ー、KAITO兄呼ぼっか?」
「ダメっ」
見かねたリンが横から口を出すが、間髪入れずにミクに却下される。
むっとしたリンの表情に気づいて...電子世界の編み物教室
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「マスターへのプレゼント選びが最優先なんだからねー!!」
「「「はぁーい」」」
行こう行こう! とリンがミクとルカの手を引いてぱたぱたと走っていく。
「じゃあ、男子チームと女子チームからそれぞれ一品ずつということでいいわね」
「OK~じゃあ、また後でね」
ばいばーい、と手を振ってKAITOとレン...電子世界のバレンタイン(KAITO誕生日祝い)
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「んーどーしよー」
リンが電子マネーの残高を睨みながら唸っている。
「なんだよ、買い食いのしすぎか?」
からかい口調でレンが口を挟むと、リンはがっかりするような台詞を言う。
「ねーレン。お金貸してー」
今月は色々と買いたい物が多く、気づけばリンはおこづかいが足りなくなってしまったらしい。
「や...電子世界のおこづかい
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「あらKAITO、マスターなんだって?」
「あ、めーちゃん。よくわからないけどアイスくれたよ。何だろうね、明日は大雪かな」
MEIKOに少しつめてもらい、KAITOもコタツに足をつっこむ。
コタツの反対側でリンとレンがゴロゴロと寝転がりながら、空中に開いたモニターで動画を眺め、爆笑している。
...電子世界のコタツでアイス(KAITO誕生日前祝い)
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「ついに降るかー」
夜寝る前に、ウィンドウを開いて明日の天気予報を眺めていたレンがぼそりと呟く。
聞きとがめたリンはのそのそと這いより、のしりと後ろからレンにのしかかる。
「レンってば、年内は雪降らないって言ってなかったっけー」
「予想は予想だってのー」
からかい口調のリンに、レンは開き直った...電子世界の初雪
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「お、美味そうなニオイすんじゃん。クッキー?」
「でっしょぉ! 早起きして頑張ったんだから!」
自慢げに胸を張るリンに、レンは肩をすくめる。
「ま、美味いかどうかは、別問題だけどな」
きぃいい! と歯ぎしりしてみせるリンをスルーして、レンは冷蔵庫から牛乳を取り出して鍋に入れ火をかける。
「ホット...電子世界のプレゼント交換会
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「おートナカイー!」
「わ、動いた! 首降った!! すごい、すごーい!!」
電飾で形作られたイルミネーションの動物たちに、レンとリンがはしゃぎ声を上げている。
「それにしても、すっかり冬ねぇ」
MEIKOが巨大なモミの木を見上げ、想像以上に大きいわぁと呟く。
「お姉ちゃんこんなに大きいなんて……...電子世界のイルミネーション
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「どーせ今年も一緒なんでしょー!」
マスターのやることなんてわかってんだからね! とリンがぎゃーぎゃー喚いている。
レンは煩そうに顔をしかめて、何も貰えなくなったらどうする気だとぼやく。
「なによ、レンはイイの!? 誕生日プレゼントを一緒にされてもっ」
「むしろフライングで貰えてラッキーなんじゃ...電子世界の冬模様
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