タグ:ボーカロイドオールスター
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[D区画 街‐2エリア]
「…どうして?」
ルカの口から、それ以上の言葉は漏れない。
すべては…たった数分で崩れ去ってしまった。
彼女の前にはたった今脱落した二人のボーカロイドと、脱落を知らせるメールが二つ分。
『A‐1 氷山キヨテル
Y‐1 MIZKIにより脱落』
『Y‐1 MIZKI
...BATTLELOID「STAGE11 大切な」
風のファンタジー
[E区画 街‐1エリア]
暗い海が窓から見える。小さく波が立っているのが分かる。
その窓のカーテンを閉めると、ルカはベッドに腰掛けた。左手に持つマイクは、今は「C‐5」というルカを示すコード番号は刻まれていない。それはおそらく、デフォ子たちがこの区画を戦闘禁止にしているという証、なのだろう。戦わ...BATTLELOID「STAGE8 思考回路」
風のファンタジー
ドカン、と表しても小さすぎるほどの爆音があたり一帯に鳴り渡る。
「うわああ!!」
「きゃああ!!」
とてつもない爆風が六人を襲い、爆音の中に悲鳴が溶ける。
ミクは体を持っていかれまいと、必死で地面を踏みしめ、前かがみになる。
だがさらに、大きな地響きが襲いかかる。それは、以前起こった地響きと...BATTLELOID「STAGE7 混沌の舞台」-(2)
風のファンタジー
「どこからでもかかってくるがよい」
そんなミクの思考を知ってか知らずか、がくぽはマイクを構え、いつミクが仕掛けてきてもいいようにミクを見ている。隙を感じさせない。
だがミクは…。
「…貴様…!?」
がくぽに背中を向けた。
どういう事か、当然行動を起こした本人であるミクは承知している。
「お主...BATTLELOID「STAGE6 絆の真偽」-(2)
風のファンタジー
[クリプトン家]
ここは電脳空間、二次元の世界。ここはその中のファイルの一つにあたり、中にはクリプトン組のボーカロイドたち―メイコ、カイト、ミク、リン、レン、ルカの六人が住んでいる。
今日もまたいつもの一日が始まるのだろう…と、ミクは伸びをしながら皆のいる方へむかっていたが。
今日が…すべての...BATTLELOID 「STAGE0 ゲームスタート」
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