タグ:桃音モモ兄
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目立たないように、サッと入ってきて、通り過ぎようとしたモモちゃん。
「あれ?」
店内に、おなじみの顔があったので、足を止めた。
カフェ・つんでれの店内には、テーブルに顔見知りの3人が座って、お茶を飲んでいた。
ほかにはお客はいない。
「あ、モモさん」
「霧雨さん。いらっしゃいませ」
「これからですか...玩具屋カイくんの販売日誌(156) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その1
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「ど、どうも…」
こころなしか、そうっと開けられたような扉の陰から、おずおずとのぞき込む顔は、レン君だった。
「おや、いらっしゃい」
吉さんが声をかける。
「へっへぇ、来ちゃいました」
頭をかいて、そっと入ってくるレン君。
夜の時間、「カフェ・つんでれ」は、バーのスタイルで営業している。
いまは、夜...玩具屋カイくんの販売日誌(152) レン君、夜のつんでれに行く
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「ね、マスター。あそこにある人形、“はっちゅーね”でしょ」
りりィさんは、カクテルを飲みながら、話しかけた。
「そうですね」
グラスを拭きながら、吉さんはうなずいた。
「かわいいわねー」
ゆくりさんも、目を細めて人形を見る。
夜には、バーのスタイルになる、「カフェ・つんでれ」。
ゆくりさんとりりィさ...玩具屋カイくんの販売日誌(150) 「つんでれ」で、はっちゅーねとの夜
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「あら、ちょっと素敵なお店ね」
店のドアを開けて、りりィさんは、連れの、ゆくりさんを振りかえる。
「いらっしゃいませ」
にこやかに言うのは、バーテン姿がキマッた吉さんだ。
「まあ…失礼ですけど、イメージ変わりますね」
目をしばたかせる、りりィさんだった。
昼はカフェ、夜はバー。
新しい「カフェ・つん...玩具屋カイくんの販売日誌(149) 夜のカフェ・つんでれ
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「いらっしゃいませ」
メイド服を着た、すらりとした女性が、はずむ声で出迎えてくれた。
「あ!」とレン君は声を上げた。
「あら」と女性もまばたきをする。
新しくオープンした「カフェ・つんでれ」。
レンくんは、お得意さまをまわる道すがら、ちょっとこの店に寄ってみた。
店にいたウエイトレス…というか、メイ...玩具屋カイくんの販売日誌(147) 「カフェ・つんでれ」のお兄さん
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「んで、吉さんがウェイターになるの?」
ネルちゃんは、椅子をゆっくり回しながら聞いた。
「うん、まぁ、そういうこと」
「へぇ、吉さんにウェイターの資格があったとはね」
ひやかし半分に、白目をむいて彼女は言う。
ジー出版の、イベント室。
ネルちゃんの同僚の吉さんが、この部署をやめることになった。
新し...玩具屋カイくんの販売日誌(146) オトナの事情
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「テトさんには、ファンが思わぬところにいるのね」
りりィさんの話を聴いて、ユフさんはうなずいた。
サンストリートのワゴン広場にいる、移動カフェ「ドナドナ号」。
軽食を食べながら、みんなの話に花が咲いている。
「じゃ、彼女は、テトさんのライバル商品...と自分で思いこんでる、その人気の勢いを、にぶらせ...玩具屋カイくんの販売日誌(140) テトさんとカフェ (サンストリートの広場・Part4)
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「え、新しいカフェ? オープンされたら、ぜひお伺いしたいわ」
りりィさんはそう言って、微笑んだ。
移動カフェ「ドナドナ号」の近くのベンチで、両わきに、妙齢の女性が腰かけている。
心なしか、ちぢこまるように座る、吉育三さんだった。
言葉が、少なくなった彼を見て、料理をしているたこるかちゃんは、笑いな...玩具屋カイくんの販売日誌(139) パクリじゃなくて (サンストリートの広場・Part3)
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「美味しいですね、このホットドッグ」
ユフさんは、にっこりとほほえむ。
りりィさんとユフさんが、たこるかちゃんの移動カフェでひと休みしていると、
むこうの方から、男の人がぶらぶらと歩いてきた。
「あ!おっさん!」
ホットドッグを作る手を止めて、たこるかちゃんが大声で言った。
「おい、おい、おっさんは...玩具屋カイくんの販売日誌(138) カフェ・つんでれ、再始動! (サンストリートの広場・Part2)
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