タグ：結ばれない

はらり舞う宵
乱れ散る恋より
儚く綺麗な
夢を見せる
駆け寄って
繋いだ手
今はその先
別の人
あの日のままで
幸せな時のままで...

手招いて宵闇
誘(いざな)われるままに
背で灯り消えるのも
気付かぬふり
甘美な罪と
切ない愛を
逢瀬と重ねて
今日もまた行く
振り返るその
袖を掴んで...

明日を懲りずに願う
君の隣にいること
欲張りだけど夢でだけでは
満足できないから
触れなくてもいい
横顔を少しだけ見る
それだけで幸せだから
小さなことで喜んで
悲しいなんて泣きそうで
不思議な感覚だ...

靴紐を解くように
簡単に消える関係
触れること容易いのに
心だけ月より遠い
抱きしめて悪戯にキス
なんでもないような顔
ムカついて逸らす視線
また君を見つけようとしてる
How much love me？
甘い蜂蜜の罠...

心ごと飲み込まれる
月もない暗闇
あなたの名前を呼ぶ
声さえ届かない
その背に手を伸ばす
指先が痛むようで
触れたい願うのに
イジワルな神様
私に微笑まない
彼女になりたいとか...

雨が止まない 屋根の下
二人きり 鼓動は騒ぐ
鞄で居眠りの傘 差し出す勇気はなくて
話題を探しては 言いかける「好き」
伝えてしまいたくて
笑った横顔とか
眠い時の誤魔化す癖
少し低い声も
気づけば憶えてる
数センチの距離が...

素直な気持ちで手、
握れるならいいのに…
いつからか始業のチャイム
楽しみに待つようになってる
大きな声の挨拶あなたは笑う
恋の音がまた胸に響いた
嗚呼それでも
一歩校舎を出たら
「さよなら、気をつけて」
なんて大人の顔をする...