タグ「GUMI」のついた投稿作品一覧(11)
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気づいたら僕は大人になってた
お酒や煙草だってやれる歳になってた
あなたは僕を置いて先に行くけど
いつか追いついて仲良くしたい
戸惑いばかりで心は未熟で
子どもの頃とあまり変わらないな
重ねた鼓動の数は増えていくけど
心はきっとあの頃に置きっぱなし
ふざけて歩いた帰り道も
笑って話した趣味の事とか...心臓まで後80センチ
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夏の匂いがした
清涼感のあるような
甘酸っぱい匂い
遠い思い出に見える面影は
予想以上に色濃く見えて
海を蹴りあげた 真夏の下で
心に覚えた苛立ちをぶつけるように
砂を駈けて
君の笑う場所に僕がいて
離れることは知らなかった...夏のせいにして
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最速で過ぎ去った日々に
思い出は何も無かった
これから何か変えられるかな
草臥れた僕の呟き
愛想笑いで今日を食い繋ぐ
明くる日の向こうに
君が笑ってた
これから君と行こう
未来へ
最高だって笑える日を...これから
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暗い世界から見上げた
消えそうな星の光は
凍える風に揺れてた
僕の涙を照らす
嫌いになりたい訳も言えなくて
言葉もなくて 独りごちる
消えてしまいそうだ 光を失った
あの星のように
自分のことも全て忘れて
生きてた証を捨てていたい...星のまたたき
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大人になるまで分からない言葉が
軋轢の中 行ったり来たり
でもここにあるだけ まだマシと思えた
気づいたのはいつからだろう
覚えた日は真っ暗で
何も無く ここには残らない
抱えようのない この痛みは
とても辛くて 心の中にトゲを残すだけ
僕はどこまで歩いたんだろ
その道筋も忘れてしまった...proceed
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最後まで私は
君を信じていられなかった
遠い空は光を遮って
夜明けが分からなくなって
どうしてこんなに苦しいんだろ
君の顔が脳に焼き付いて
溶かしていく回路
どうかしてんのはきっと私の方
泣き叫んで雑踏の中を
走りきった夜が明けるまで...Dear once
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有り触れた目の前の出来事に
眩しさを覚えることがあった
思い出の前に立ち止まり
胸が痛くて手を落として
間違ってんなら叫んでくれよ
傷を負う間もなく遠ざかるのに
後悔一つ飲み込めず笑っている
しみたれた目の前の憧憬に
優しさを重ねることがあった
思い出の雨は止み上がり...fault
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吊るされた月を眺めて
物思いにふけている
街往く人の流れに身を寄せて
気づかないように振る舞う
酷烈な夜が肩を冷やして
弱音も全然吐けなくて
今日も心を押し込めるだけの
夜に変われない僕の絶え間ない怨嗟
絡まる言葉の受け皿になりたいよ
傷つかないように笑うことが...なれない僕の
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夜が僕を連れていくんだ
遠く 遠く 遠くまで
涙を飲んで 痛み解いて
心の内にしまうだけ
手を振って僕を見送る
君の顔は溢れてるから
僕は君のため叫んだ
「また会えるよ」と笑って
消えた君の影に僕は
涙を零してしまったんだ...dawning
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一人で居たって生きていける
孤独の痛みが分からなくて
抱えるものが何も無くて
自分のことばかり考える
他人のことに無頓着で
気づかないうちに傷を抉る
視界に映る人の波に
視線も向けずに上を見る
誰かが掴んだって引きずっていって
気づけない僕はこのまま溶けて消える...既独
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涙は枯れていく
暗闇が怖くて前が見えないから
歩幅合わせてくれないか
君はどこか 時間を連れて 後ろ見ても誰もいない
置いてかれたと自覚しても
また明日に期待してる
何もかもがないと知らんまま
ただ続く道を歩いている
躓いて転んでも手を差し伸べられない
ゆるりと溺れて...ロンリーナ