柿原格。田舎暮らし。
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静けさが満ちる部屋の窓辺で小さく吐き出した息のゆくえを見つめています。
全体の構造を組み上げる作業と些細な声を拾い集めて形を与える作業を繰り返してきた私の手のひらには言葉にならない感情の破片がいつも残されています。
机のうえにそっと置かれた木製の箱のなかには空の向こうから落ちてきた欠片たちがひっそり...【柿原格】星の破片をすくいあげる標本箱
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冷たい風がカーテンを揺らす部屋で静かに爪先を丸めて佇んでいます。
記憶の隙間に埋もれた声を拾い集めて形にする時間を過ごしてきた私の手のひらにはいつも名前のない感情が残されています。
部屋の片隅に置かれた木製の箱からは回すたびに溢れ出す小さな金属の音が響いていました。
その音色は空に浮かぶ細い三日月を...【柿原格】溶けた三日月を飲み干すオルゴール
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潮の香りが微かに漂う部屋で誰の耳にも届かない小さな溜息が解けていきます。
めぐる記憶を掬い上げて光をあてる作業を続けてきた私の指先にはいつも名もない感情の破片がひっかかっています。
誰も足を踏み入れない沈黙の底で白い紙を折りたたんで作った小さな船が漂っていました。
その船体は風を知らず誰かがどこかに...【柿原格】深海で迷子になった折り紙の船
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冷たい風が頬をかすめる部屋で誰の耳にも届かない小さな吐息が解けていきます。
巡る記憶を掬い上げて光をあてる作業を続けてきた私の指先にはいつも名もない感情の破片がひっかかっています。
深い霧が立ち込める森の奥で小さな古い巣の中にひとつだけ不思議な卵が転がっていました。
その殻は温もりを知らず誰かがどこ...【柿原格】月の裏側で孵化する透明な鳥
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静かな部屋の片隅で誰にも聞こえないささやき声が静かにほどけていきます。
想いを掬い上げて光をあてる作業を続けてきた私の指先にはいつも名もない感情の破片がひっかかっています。
薄暗い水底のような空間で小さな箱の中に一匹の熱帯魚が漂っていました。
その鱗は光を反射せず誰かが吐き出した寂しい言葉を静かに喰...【柿原格】真珠色の吐息が固まる前に
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冷たいガラス窓の向こうで誰も知らない星の破片がひとつ静かに崩れ落ちていきます。
言葉を集めて形にする作業を続けてきた私の手元にはいつも小さな光と影が揺れています。
静まり返った部屋の隅で古びた水槽の水がかすかに揺れ動いています。
その深く澄んだ水底には忘れ去られた歌の欠片が沈んでいました。
音を紡ぐ...【柿原格】真珠色の吐息が固まる前に
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こんにちは!柿原格です。
ガラスのフチに指を沿わせると冷たい水面が小さく揺れて誰かの話し声に似た波紋がひろがっていった。
ここは捨てられた水族館の奥深くにある小さな展示室。忘れられた魚たちが泳ぐ代わりに透明な泡の粒がいくつも空へ向かって登っていく。その泡の中に閉じ込められているのは誰にも届かずに消え...明日を忘れた水槽で跳ねる星
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こんにちは!柿原格です。
静まりかえった部屋の隅で消えかけた街灯の光をすくい上げると手のひらの上でかすかに冷たい音が響いたような気がした。
誰も気づかない場所で小さく打ち捨てられたメロディはどこへ行くのだろう。行き場を失った音の破片は水たまりの表面に揺れる星の陰に隠れて静かに呼吸を振るわせている。そ...誰も歌わない旋律が落ちる場所